多摩川の源流である清らかな水と、豊かな森林が魅力の山梨県小菅村。都心から2時間ほどで訪れることができるこの地で、小さな旅を楽しみます。「道の駅こすげ」を紹介した前回に続き、今回は”美人の湯”として評判の「多摩源流温泉 小菅の湯」をご紹介しましょう。




REPORT●村上 菜つみ(MURAKAMI Natsumi)


PHOTO●高橋 克也(TAKAHASHI Katsuya)

旅といえば温泉は外せない…… と思うのは私だけでしょうか。今回は奥多摩湖の上流、多摩川源流の自然に囲まれた温泉施設「小菅の湯」に立ち寄ってみました。ここは高アルカリ性のお湯が自慢で、ツルツルのお肌になれる”美人の湯”としての評判が高いそうですよ。

美人の湯として評判の日帰り温泉。食事処や仮眠室も併設されています。

マイルドな泉質ながら、水素イオン濃度が9.98という高アルカリ性温泉の「小菅の湯」。お肌がつるつるになることから「美人の湯」としても評判が高い温泉です。館内には食事処や仮眠室、エステルームなどが併設されており、ゆっくりとくつろぐことができそうです。

温泉は五右衛門風呂や寝湯など全9種類! のぼせないように気をつけて。
陶器製の五右衛門風呂は遠赤外線効果で体の芯から温まります。
自然の景色を楽しみながらのんびり。お肌もツルツルになりました。

毎分104Lの湧出量を誇る「小菅の湯」。湧出口で少しだけ白濁しているお湯からは、かすかに硫黄の香りがします。お風呂は全9種類あり、木の感触が気持ち良い大風呂をはじめ、自然を堪能できる露天風呂や、血行を促進するジャグジー風呂などが楽しめますよ。

ふわふわとのぼる湯気を眺めながら何も考えない贅沢な時間。
さらりとしたお湯は、疲労回復や筋肉痛にも効果があるそう。
壁に飾られたポスターは、昔小菅村にあった映画館に保管されていたものだそう。

休憩処・かえでには、陽の光が優しく注ぐハンモックがありました。

休憩処にはさらに無料のマンガコーナーも。一日過ごしてしまいそう。
ハンモックに揺られながら、時間を忘れてのんびり…… なんて最高です!
食事処は外の景色を眺めながらのんびりできる、開放的な空間。

「山女塩焼き御膳」1100円。冷たい清流で育てられたヤマメは小菅村の特産です。

温泉に併設された食事処「ひのき」は、ヒノキ材の香りに包まれる広々とした空間。湯上がりでほてった身体を休める休憩所としての利用も可能です。メニューは地元食材を使用した御膳をメインに、鹿肉を使った肉まん”鹿まん”などの軽食もラインナップされています。

多摩川の清流で栽培されたわさびが添えられた「生わさび丼」が人気。

自分ですりおろすので、新鮮なわさびの香りが楽しめます。

山梨名物「ほうとう」は1320円で頂けます。野菜のうまみたっぷり!

大きな窓から見える山里の風景を楽しみながらひと休み。食事処では小菅産の川魚を使った「清流刺身盛り合わせ御膳」(1300円)や「山女塩焼き御膳」(1100円)などのセットメニューのほか、小菅産蕎麦粉を使ったお蕎麦(830円~)などが季節に合わせて提供されています。

大きな窓に囲まれた空間で頂くごはん。景色も味も大満足です。

施設の外にはちょっとした散策路も。四季折々の自然が楽しめます。

レトロな山小屋風の建物の外壁には、あたたかい光のライトがありました。
ウッドデッキに可愛いウサギさんを発見。ブナとミズナラかな?
館内エントランスは高い天井が開放的な空間です。

お湯の加温には、薪ボイラーを使用。この薪には間伐材が利用されています。
ここは待合処「けやき」。外の景色を眺めながらゆっくりできます。

疲れた身体を優しくほぐしてくれる温泉は、バイク旅にピッタリ。今回紹介した小菅の湯は休憩処や食事処も併設されているので、ツーリングの目的地としてもおすすめですよ。あなたも山梨県の山間にある温泉で癒やしのひとときを過ごされてみませんか?

●多摩源流温泉 小菅の湯


〒409-0211 山梨県北都留郡小菅村3445番地


TEL:0428-87-0888


入館料:大人750円(中学生以上)子供400円(小学生以下)


※タオル・バスタオルセット200円


営業時間:10:00~18:00(17:00受付終了)


定休日:金曜日

情報提供元: MotorFan
記事名:「 【東京・奥多摩ツーリング/第十八回 小菅の湯】 村上菜つみのバイクでカフェめぐり