男心をくすぐるミリタリー調のキャンピングカーとして大きな注目を集めたホビクル・オーバーランダー。そのテイストはそのままに、ベース車を4ナンバー(商用バン登録)として機動力を大幅に向上させたニューモデル「オーバーランダーIV(フォー)」が新登場した。

全長4695mm×全幅1695mm。4ナンバーで取り回ししやすいバンコン

昨今の自動車市場のトレンドは、アースカラーやミリタリールックがキーワードになっている。これはアウトドアブームの影響かと思われるが、とかくミリタリーというカテゴリーは男性諸氏に人気がある。戦争は嫌なものだが、戦場で使われる道具から香る雰囲気が、なぜか男心を掴むのである。




2020年に発売された、レクヴィの「ホビクル・オーバーランダー(現在受注停止中)」もまた、ミリタリールックで人気を集めたバンコンだ。アースカラーのボディカラーにバンパーガードやルーフラックを装着した様は、どこかミリタリーヴィークルを思わせる趣味車に仕上がっていた。さらにインテリアにもミリタリー系のアースカラーのトリムにつや消しパイプが使われており、内外装の雰囲気の統一が図られていた。




このホビクル・オーバーランダーは大好評を博したが、ベース車がハイエース・スーパーロング。全長5380mm、全幅1880mmというサイズは、普段使いには少々持て余してしまう。そのため、ユーザーから「ナローハイエースベースで出して欲しい!」という声が多かったようだ。




そしてその要望に応えて登場したのが、ホビクル・オーバーランダーIVというわけである。IVというから、“もうバージョン4か”と思いきや、ナローロングボディが4ナンバーであることにかけてのネーミングらしい。

ハイエースのロングバン標準ボディ・標準ルーフがベースのホビクル オーバーランダーIV。

オーバーランダーIVは全長4695mm、全幅1695mmなので、ホビクル・オーバーランダーよりもかなりコンパクトだが、都市部のユーザーにはたしかにこちらの方が何かと都合が良さそうだ。当然ながら居住空間は狭くなるが、二人旅なら十分。男の隠れ家として使うなら、むしろこちらの方が落ち着く。




車内の装備は本家よりもシンプルで、ギャレーは装備されない。ダイネット用のテーブル、バタフライ式のセカンドシート、そして後部ベッドマットが主な装備となる。車内レイアウトは2タイプ可能で、中央のダイネットを使ったまま、後部にベッドを作るレイアウト。そして、セカンドシートをフラットにして、ベッドマットと連結させるレイアウトが可能だ。




基本装備では2名の就寝が可能だが、オプションでベッドマットを買い足せば、2段ベッド状態で4名の就寝に可能になる。

セカンドシートは前向き・後ろ向き・フラットにと三変化するREVOシート。

テーブルは脱着&高さ調整が可能で、カップホルダーも備わる。

アイアンパイプヘッドレストでアレンジされたREVOシート。その後ろに見えるのは、運転席の背面に装着されたシートバックダイネットマット(4万4000円のオプション)。

リヤベッドは3段階に高さを変更可能。一番上側にセットすれば、ご覧の通り、たっぷりの荷物を収納するスペースも生まれる。

クォーターウインドウはパネルで塞ぎ、アイアンバーを装着。アイデア次第で様々な使い方が可能だ。

その他、断熱材やリアヒーター移設などは標準装備だが、サブバッテリーなどの電装系はほぼオプションになっている。さらに外装パーツやデカールなどもすべてオプションだ。写真の外装色はライトイエローだが、こちらはベース車両にバン・ロングDXにのみ設定のあるカラーとなる。

JAOSのワイルドキットIVでエクステリアをアレンジ。オプション価格は31万9000円。

ユーティリティを向上させるルーフキャリアセットは12万9800円のオプション。

ちなみに一番安いガソリン・2WDを選んだ場合の価格は404.8万円なので、写真の仕様を真似して、電装系オプションを搭載すると大体500万円くらいになる。バンコンとしてはやや高めの価格設定になるが、その分だけ夢は膨らむ。サバゲの拠点などで使ったら、きっとアガるのではないだろうか。

レクヴィ・ホビクル オーバーランダーIVの室内。

レクビィ https://recvee.jp/
情報提供元: MotorFan
記事名:「 【このキャンピングカーが欲しい!】ミリタリールックで人気のバンコンをダウンサイジングして機動力アップ!|レクヴィ・ホビクル オーバーランダーIV