日野自動車株式会社は、小型バス「日野リエッセⅡ」の改良モデルを、2021年1月6日に新発売すると発表した。

日野リエッセⅡ 幼児専用車 イメージ

今回の小型バス「日野リエッセⅡ」の改良では、新たに幼児専用車へ、先行車などを検知し、警報ブザーとディスプレイ表示でドライバーに危険を知らせ、衝突回避の支援を行なうPCS(プリクラッシュセーフティ)システム、車線逸脱警報、オートマチックハイビームといった安全装備を標準設定。これにより全グレードにおいてこれら安全装備が標準設定となり、幅広いシーンで万が一の事故防止に貢献する。


また、今回の改良で全グレードがJ-OBDⅡ(Japan On-board diagnosisⅡ)に適合することになり、2021年9月1日より適用となる車載式故障診断装置搭載の義務化に対応している。




日野は、豊かで住みよい持続可能な社会の実現を目指し、中期経営戦略「Challenge2025」において「安全・環境技術を追求した最適商品の提供」「最高にカスタマイズされたトータルサポート」「新たな領域へのチャレンジ」の3つの方向性で取り組んでおり、今後も顧客の物流におけるパートナーとして貢献できるよう、挑戦を続けていくという。

PCS(プリクラッシュセーフティシステム)[歩行者検知機能付/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式]

前方の車両や歩行者をミリ波レーダーと単眼カメラで検出。警報ブザーとディスプレイ表示で衝突の可能性を知らせ、ブレーキを踏めた場合はプリクラッシュブレーキアシスト。ブレーキを踏めなかった場合はプリクラッシュブレーキを作動させ、衝突回避(対車両の場合)または被害軽減をサポートする。プリクラッシュブレーキは歩行者に対しては自車が約10〜80㎞/hの速度域で作動し、被害軽減をサポートする。また、車両に対しては自車が約10㎞h以上で作動。たとえば、停止車両に対し自車の速度が約30㎞/hの場合は、衝突回避または被害軽減をサポートする。




*“PCS”はトヨタ自動車(株)の商標です。


*ミリ波レーダーは動物、立木など金属製以外のものは検知できません。また、自転車、オートバイなどは金属製でも障害物として検知できないことがあります。詳しくは日野販売会社にお問い合わせください。

車線逸脱警報

本システムは幅約3m以上の車線を自車速度約50km/h以上で走行時に作動します。また道路状況、車両状態および天候状態等によっては、ご使用になれない場合があります。詳しくは取扱説明書をご覧ください。車線逸脱警報はあくまで運転補助機能です。本機能を過信せず、必ずドライバーが責任を持って運転してください。(メーカー注)

道路上の白線(黄線)を単眼カメラで認識し、ドライバーがウインカー操作を行わずに車線を逸脱する可能性がある場合、ブザーとディスプレイ表示による警報で報知する。また、車両のふらつきを検知してブザーおよびディスプレイの表示により休憩を促す。

オートマチックハイビーム

自車速度約30km/h以上で作動します。ハイビーム/ロービームの切り替え自動制御には状況により限界があります。運転時にはつねに周囲の状況に注意し、必要に応じて手動で切り替えるなど、安全運転を心がけてください。道路状況および天候状態等によっては、ご利用になれない場合があります。詳しくは取扱説明書をご覧ください。(メーカー注)

ハイビームとロービームを自動で切り替え、夜間の歩行者などの早期発見をサポート。切り替え忘れを防ぐほか、手動操作の煩わしさも軽減する。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 日野自動車の小型バス「日野リエッセⅡ」が改良