久々に明るいニュースだ。2020年9月の北米スバル(Subaru of America)の販売台数は、前年同月と比べて16%の増加となった。6万0103台という販売台数は、11年連続で販売記録を更新し続けてきた北米スバルにとって、9月の最高記録だ。

9月の販売台数は2021年12月以来の6万台超えを達成

北米スバル(Subaru of America)が発表した2020年9月の販売台数は、6万0103台。2019年の同月と比べると16.4%増で、営業日数が多かったという要因はあるものの、久しぶりに前年実績を上回る月となった。北米スバルの販売台数が6万台を超えるのは、実に2019年12月以来である。



1月:4万6285台(+0.5%)


2月:5万1695台(+5.3%)


3月:3万2611台(−47.1%)


4月:3万0620台(−46.6%)


5月:5万1988台(−18.7%)


6月:5万3911台(−12.4%)


7月:5万1458台(−19.7%)


8月:5万7885台(−17.4%)


9月:6万0103台(16.4%)



※( )内は前年同月比




北米スバルを牽引しているのは、相変わらずフォレスターとアウトバックだ。どちらも9月の販売台数としては過去最高の数字をマークしている。特にアウトバックは1万7023台と前年同月比で50.9%増という好調ぶりで、フォレスターを抑えて北米スバルで一番売れている車種となった。

堅調に北米で売れ続けているフォレスター。スバルの孝行息子だ。

8月に2021年モデルを発表したアウトバック。9月はバカ売れした。※写真は2020年モデル

アウトバックは8月にステアリング連動式LEDヘッドライトを全車標準化するなどの改良が施された2021年モデルを発表したのだが、その効果が早くもセールスに表れたようだ。




また、WRX/STIは前年同月比で約47%増、BRZに至っては台数こそ多くはないものの約126%増といった具合に、スポーツモデルがよく売れたのも9月のトピックだ。

数百台レベルではあるが、地道にセールスを続けているBRZ。
ここ最近、WRXの販売台数は1000〜2000台で安定している。

北米スバルの9月の車種別販売台数は以下の通りだ。



フォレスター:1万5648台(+16.6%)


インプレッサ:4622台(−21.1%)


WRX/STI:2040台(47.3%)


アセント:5744台(8.0%)


レガシィ:2825台(18.4%)


アウトバック:1万7023台(50.9%)


BRZ:251台(126.1%)


クロストレック(日本名XV):1万1950台(0.5%)





北米スバルのトーマス・J・ドール社長兼CEOは、次のように述べている。




「この9月は販売店の皆様のおかげで、これまでで最高の9月となり、2020年においても最高の月となりました。2020年は私たち全員にとって厳しい年ですが、9月の成功は第4四半期(10〜12月)に向けて、希望と興奮を与えてくれました」




トランプ大統領が新型コロナウイルスの感染を発表するなど、いまだに予断を許さない状況ではあるものの、北米の自動車販売の現場では、徐々に新型コロナの影響は薄まってきているようだ。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 北米スバルの9月は過去最高の9月! 2021年モデルが絶好調なアウトバックのセールスは前年比1.5倍!!