大乗フェラーリ教の開祖であり、フェラーリを13台も乗り継いだ清水草一さん。現在も328と348、2台のV8フェラーリを所有されているだけに、人生最後の伴侶もきっとフェラーリ...と思いきや、筆頭に挙げたのはコンパクトカーのトヨタ・ヤリス! さらにはロードスター&A6と、バラバラなクルマが揃ったように思えるが、一体どんな理由がその選択の裏側に隠されているのだろうか!?




TEXT●清水草一(SHIMIZU Soichi)

1台目:トヨタ・ヤリス ハイブリッド

GA-Bプラットフォームの採用により、ヴィッツからヤリスに名前が変わっただけでなく、走りの質感も大進化。ハイブリッドは199万8000円〜。

最近乗った新型車のなかで、もっとも後を引いたクルマ、それはヤリスハイブリッド! エクステリアはエグすぎるしインテリアはチープすぎるし、ルックスは全体にどうにも好きになれないんだけど、あの軽快すぎる加速と、想像を絶する燃費の良さに大衝撃を受けました! とにかく走ってると楽しくって気持ちイイ! そして燃費はヘタすりゃリッター40キロ!




クルマの「走り」は人間で言えば体育、「燃費」は成績(テストの点)という感覚があるんだけど、つまりヤリスハイブリッドは文武両道! でも見た目がどうしてもダメというのが、かえって「障害があるほど燃え上がる恋」のようで、忘れられない。いつか手に入れる日が来るのだろうか、死ぬまでに...。

2台目:マツダ・ロードスター S

4代目のND系は、エンジン排気量を2.0ℓから1.5ℓに縮小するとともに、ボディもダウンサイズを敢行。「S」グレードは990kgと、1トンを切る車重を実現している。

現行ロードスターは稀代の大傑作。これほどまでに美しくてコンパクトで走りが楽しいクルマは、この世にない! 「じゃなんで買わないのか」と言われると、現状、スポーツカーはフェラーリを2台所有しておりまして、ロードスターまで手が回らない...。




でも、でもでも、死ぬまでには手に入れたい! 20年後でも、現行ロードスターの傑作ぶりは微塵も変わっていないだろう。つまり、体力的にフェラーリに乗るのがムリになったらロードスター! クラッチも軽いしパワステもついてるし! こんな動機、不純かもしれませんが、気持ちはピュアです。グレードは、ソフトでシンプルなSが希望です!

3台目:アウディA6

1968年デビューのアウディ100から数えると、アウディのEセグメント車としては8代目。エンジンは2.0ℓ直4ターボ、2.0ℓ直4ディーゼルターボ、3.0ℓV6ターボの3種類。価格は745万円。

私の中にある、どうにもならないエリート願望。周囲からエリートとして見られたい、エリート扱いされたいという欲望だ。それをかなえるために最も手っ取り早いのは、アウディに乗ることではないか? 現在は先代BMW3シリーズ(中古)に乗ることで、そのエリート願望を満たしているが、アウディもイイネ!




中でも夢中なのがA6だ。A4とA8の間にはさまれた、とっても地味な存在だけど、とにかくこの乗り心地の良さ、いやさエリート感はすさまじい! まさに人生エスカレーターでトントン拍子という感じがビンビン! 動力性能も、一見大したことないんだけどパーフェクト! これ以上は1ミリも必要ないくらい速い。A6最高! いつかお値段が200万円くらいになったら欲しい! だいたい6年後くらいがターゲットです。

■清水草一(しみず・そういち)




1962年東京生まれ。編集者を経て自動車ライター。現在までに49台のクルマを購入、うち13台がフェラーリ。「フェラーリを買えばシアワセになれる」が教義の大乗フェラーリ教の開祖。

自分の人生、あとどれだけクルマに乗れるだろうか。一度きりの人生ならば、好きなクルマのアクセルを全開にしてから死にたいもの。ということで、『乗らずに後悔したくない! 人生最後に乗るならこの3台』と題して、現行モデルのなかから3台を、これから毎日、自動車評論家・業界関係者の方々に選んでいただく。明日の更新もお楽しみに。(モーターファン.jp編集部より)

情報提供元: MotorFan
記事名:「 【毎日更新企画】人生最後の3台を選ぶ:トヨタ・ヤリス ハイブリッド/マツダ・ロードスター S/アウディA6(清水草一)