SMMT(イギリス自動車工業会)が発表した統計によると、2020年2月のイギリスの新車市場は前年同月比マイナス2.9%の7万9594台だった。

ディーゼル比率が激減!

 イギリスにおいては例年2月は、比較的マーケットの動きが鈍い時期にあたる。前年2月の8万1969台から2375台減少した7万0594台が2月に販売された。


 とはいえ、その中身はかなり「激動」している。パワートレーン別のシェアが大きく動いているのだ。

2019年2月の新車販売におけるパワートレーン比率

2020年2月の新車販売におけるパワートレーン比率

・ディーゼルの減少(29.2%→21.9%)


・ガソリンも減少(63.5%→60.6%)




 なのだ。つまり、コンベンショナルなガソリン、ディーゼル車がシェアを減らし、そのぶん、なんらかの「電動化」した車両がシェアを伸ばしているわけだ。


・電動化車両の増加(7.3%→17.5%)


 と、もう「激増」と言っていい増え方だ。


 とくに、BEV(バッテリーEV=ピュアEV)は前年の2065台から3倍増である。自動車業界はさらなるEVおよび電動化車両の販売促進政策を望んでいる。試算によれば、VAT(付加価値税)をEV、電動化車両で免税、あるいは減税すれば今後5年間で販売は100万台近くに達するという。

それでは2020年2月に英国でもっとも売れたクルマは?

 そんなイギリスでこの2月にもっとも売れたクルマはなんだろう?


TOP10を紹介しよう。


第10位:BMW 5シリーズ 1286台


第9位:日産キャシュカイ 1293台


第8位:MINI 1339台


第7位:フォルクスワーゲン・ポロ 1451台


第6位:ボルゾール・グランドランドX 1540台

ボグゾール・グランドランド(Grandland)X

 6位に入っているボグゾール・グランドランド(Grandland)Xは、ボグゾールのCセグクロスオーバーSUVである。ボグゾール(≒オペル)は現在、PSAグループの一員だから、このグランドランドはEMP2プラットフォームを使う。つまり、プジョー3008、シトロエンC5エアクロスなどの兄弟車となるわけだ。




第5位:メルセデス・ベンツAクラス 1648台


第4位:ボグゾール・コルサ 1871台


第3位:フォード・フォーカス 2764台


第2位:フォード・フィエスタ 3123台

そしてトップ・セラーは


第1位:フォルクスワーゲン・ゴルフ 3457台




 トップは、ゴルフだった。英国で現在販売されているのは、まだゴルフ7のようだ。ゴルフ8に切り替わったときに、セールスがどう動くのかも興味深い。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 イギリス自動車界は急速に電動化!? 2月のイギリス自動車販売ランキング&パワートレーン比率 一番売れたのは、このモデルだ