月間登録台数:NO DATA


現行型発表:15年5月(マイナーチェンジ 18年6月)


JC08モード燃費:21.3㎞/ℓ ※「218d グランツアラー Luxury」




REPORT●山本 晋也(YAMAMOTO Shinya)


PHOTO●平野 陽(HIRANO Akio)


MODEL●林 あやの(HAYASHI Ayano)




※本稿は2019年12月発売の「2020年 最新ミニバンのすべて」に掲載されたものを転載したものです。

スタンダードとラグジュアリーの2タイプがあり、外観での識別ポイントはラグジュアリーのフロントエプロンとリヤスカートだ。クローム仕上げのキドニーグリルやリヤバンパーのメッキ加飾も備わっている。

■主要諸元 218d xDrive グランツアラー Luxury


全長×全幅×全高(㎜):4585×1800×1640


室内長×室内幅×室内高(㎜):—


ホイールベース(㎜):2780


トレッド(㎜)前/後:1555/1555


車両重量(㎏):1720


エンジン種類:直列4気筒DOHCディーゼルターボ


総排気量(㏄):1995


最高出力(kW[㎰]/rpm):110[150]/4000


最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):330[33.7]/1750-2750


燃料タンク容量(ℓ):61(軽油)


トランスミッション形式:8速AT


駆動方式:4WD


タイヤ・サイズ:205/55R17


最小回転半径(m):5.7


JC08モード燃費(㎞/ℓ):20.0


車両本体価格:528万円

先進安全装備

単眼カメラによるシンプルなシステムだが70㎞/h以上で作動する車線逸脱警報や約3〜65㎞/hで歩行者も検知できる衝突被害軽減ブレーキなど十分な機能を有している。オプションのACCは渋滞時の車両停止や再発進に対応。

撮影車両データ

ボディカラー:フラメンコ・レッド・ブリリアント・エフェクト・メタリック


オプション装備:BMWコネクテッド・ドライブ・プレミアム(6万3000円)/アドバンスド・アクティブ・セーフティ・パッケージ(13万3000円)/セレクト・パッケージ(27万円)/コンフォート・パッケージ(13万6000円)/特別塗装色(7万9000円)

ボディカラー

※は7万9000円高。 ☆は「Luxury」に設定なし。 ★は「Luxury」専用色。

インパネ

いかにもBMWらしい古典的なデザインの指針式メーターに目新しさはないが直感的に読むことができる。インパネ中央に置かれた8.8インチワイドディスプレイはHDD ナビゲーションシステム用、ヘッドアップディスプレイでも速度や曲がり角の情報が表示される。

乗降性

1列目:ステップ高 405㎜ 助手席シート高 600㎜

2列目:ステップ高 410㎜ シート高 675㎜
3列目


乗降性は優れておりミニバンというよりはハイトワゴンという印象。特に1列目はシート高さがちょうど良い案配で腰を水平に動かすように座ることができる。2列目のシートは数値では高めだが、実際には座面が低く感じるほど乗りやすい。3列目に乗降用ステップを用意しているが、大人にはタイトだ。

全幅:1800㎜ ミラー・トゥ・ミラー:2040㎜
全高:1640㎜ 開口高:645㎜


全長:4585㎜ リヤゲート地上高:1900㎜ 最小回転半径:5.7m

5人乗りの2シリーズ・アクティブツアラーと比較すると全長210㎜、ホイールベースは110㎜ほど長くなっている。キャビンを広げ、さらにリヤオーバーハングを伸ばしたストレッチ版と言えるが、間延びした印象を受けないのはさすがだ。全長は小型車サイズで、ステアリングの切れ角も十分にあるので市街地で扱いづらさを感じないのもうれしいポイント。

居住性



1列目:前回のMCでフロントシートが大きくなっているが、BMWとしては小ぶりな印象。左右とも電動で微調整できるためポジションは合わせやすい。視界が広がっているのでロングドライブは快適だが、フロントノーズの位置は少々つかみづらい。

3列目
2列目


4対2対4分割の2列目シートは座面長こそ短めだが、十分なクッション性があり、長時間座っていられると感じる仕上がり。頭上や膝まわりのスペースにも余裕がある。3列目シートもタンデムディスタンスに不満はないが、床が近いため足を曲げて乗ることになる。

ラゲッジルーム

通常時:高さ 770㎜ 奥行き 320㎜

2+3列目格納時:幅 1115㎜ 奥行き 1860㎜
3列目格納時:奥行き 980㎜


3列目使用時には最低限といえるラゲッジスペースだが、格納することによりフラットで十分に広い荷室が生まれる。2列目が4対2対4分割となっているのはドイツ車らしいところで、スライド機能も持つため積載物に合わせたアレンジ幅が広い。さらに2列目まで格納すると荷室容積は1820ℓまで拡大できる。ボディサイズからすると期待以上のスペースだ。

うれしい装備

2列目の頭上まで開放感たっぷりな電動パノラマガラスサンルーフは全グレードでオプションとして選択できる。前側のチルト・スライドは電動式、シェードの開閉も電動でシュッとスムースに動かすことができる。

2列目シートの中央部分には2本分のドリンクホルダー付きアームレストが内蔵されている。左右同時に利用しても余裕のサイズだ。

3列目シートの格納はラゲッジ側からワンアクションで行なえる。少々重さは感じるがピタリと床下に収まり、フラットな荷室となる。

1列目のアームレストは標準装備。運転席側の方が長くなっているので左右の同時使用でも腕が干渉することなく、適切に利用できる。

3列目シートの中央には2本分のドリンクホルダーや小物トレーを用意する。足元は狭いが、ジュニアシートを卒業した子どもにはジャストサイズだ。

センターコンソール背面にはエアコン吹き出し口があり快適な空間を実現。ふたつの充電用USBソケットはパッケージオプション。

3列目格納時のラゲッジスペースを隠せるトノカバーを装備。3列目シート使用時には床下に収めることができるのはスマートだ。

テールゲートはロック連動の電動式。足の動きで開閉するオートマチック・テールゲート・オペレーションはオプション設定となる。

SEAT ARRANGE

5名乗車+ラゲッジスペース
4名乗車+ラゲッジスペース


3名乗車+長尺ラゲッジスペース
2名乗車+最大ラゲッジスペース


2列目が4対2対4分割可倒、3列目は5対5分割可倒となっている。左側のようなアレンジにすれば長尺物+5名乗車といった利用も可能だ。また、シート背面がフラットなため格納時のラゲッジが使いやすいのも美点。さらにフロントシート背面に樹脂プロテクターが装着されているので、大きな荷物をギリギリまで積んだ際の安心感もある。



バイヤーズガイド

「Luxury」同士で比べるとガソリンとディーゼルの価格差は25万円しかないので、ディーゼルを買うのが正解。「218d」を選んでアダプティブクルーズコントロールやヘッドアップディスプレイが装備される、アドバンスド・アクティブセーフティパッケージをオプションで付けたい。

エンジンは3気筒ガソリンと4気筒ディーゼルの2種類、ディーゼルにのみ4WDが設定されている。トランスミッションはガソリンエンジンが7速DCT、ディーゼルは8速ATとの組み合わせ。燃費性能はディーゼルが優位だ。

218i グランツアラー
218i グランツアラー Luxury


218d グランツアラー Luxury

情報提供元: MotorFan
記事名:「 〈BMW2シリーズ グランツアラー〉実用性の高さとスポーツ性を両立【ひと目でわかる最新ミニバンの魅力】