上海オートショーで世界初披露され、話題沸騰中のレクサスLM。このレクサス初の超豪華ミニバンの仕様に近いモデルが、実は日本でもすでに販売中なのだ。

 3列目席を取り去って、2列4人乗りとしたことでも注目を集めているレクサスLM。しかし既に国内でも、4人乗りのアルファード/ヴェルファイアが購入できることをご存知だろうか。2015年1月にデビューした現行アルファード/ヴェルファイアのトップグレード「エグゼクティブラウンジ」をベースとして、トヨタモデリスタがカスタマイズカーとしてさらに豪華な仕様に仕立てた「ロイヤルラウンジ」である。名前が似ているのでちょっとわかりにくいが、エグゼクティブよりロイヤルのほうが上、ということか。



「ロイヤルラウンジ」の後席シート。

 なんといっても目を引くのは、フルパーテーションにより完全に隔絶された後席空間。まさにプライベートジェット感覚の移動ができるだけでなく、天井には大型ハンガーフックや専用アナログ時計をあしらったパネル、JBLプレミアムサウンドシステム、アルミ削り出しの読書灯/格納式テーブル装備のシートなどで乗員をもてなしてくれる。パーテーションを設置し、さらに後席乗員の足元スペースを広くするため、前席のスライド/リクライニング量はベース車から減らされている。



こちらはヴェルファイア「ロイヤルラウンジ」。

フルリクライニングも可能な「ロイヤルラウンジ」の後席。

 この「ロイヤルラウンジ」はアルファード、ヴェルファイア両モデルで2.5ℓハイブリッドと3.5ℓ V6の2種類のパワートレーンが用意されているが、そのお値段はなんと1530万5760円〜1577万9880円! 700万円台の「エグゼクティブラウンジ」の実に2倍以上の価格だ。




 そして、一見この「ロイヤルラウンジ」とレクサスLMはインテリアの基本は共通と思われるが、見比べてみると実はけっこう違っている。まずは最も特徴的な、前席と後席を仕切るフルパーテーション。「ロイヤルランジ」は24インチディスプレイが上部にあり、前席との会話はインターホンで行なうが、レクサスLMではディスプレイ位置が下になり、上部には可動式のガラス?製パーテーションが備わる。



「ロイヤルラウンジ」のフルパーテーション

レクサスLMのパーテーション。

 後席シートの骨格は同じようだが、表面の加飾は当然まったく別。また左右席の間のアームレストの幅はレクサスLMのほうが少し広く見えるが、ここが広くなるとシート幅が狭くなるのでサイズが違うとは考えにくい。いっぽう、スイッチパネルはまったく違う。



「ロイヤルラウンジ」の後席センタースイッチ。

レクサスLMの後席インテリア。

 日本でレクサスLMが販売されるかどうか、まだまったく未知数だが、仮に販売されるとしたら2000万円近い価格になるのではないだろうか? ともあれ、レクサスLMがいま、最も注目されているミニバンであることは間違いない。



レクサスLMの公式ムービーはこちら。40秒あたりで上下に動くパーテーションが見られる。
情報提供元: MotorFan
記事名:「 レクサスLMのベースモデル?! アルファード&ヴェルファイア「ロイヤルラウンジ」を知っているか?