先代は一時期販売を終えたものの、15年7月に復活を果たした「シエンタ」。ランニングシューズを彷彿とさせるボディはコンパクトだが、3列シートを備えており、最大で7人乗車が可能。18年9月のマイナーチェンジでは歩行者検知機能付きのトヨタセーフティセンスへアップデートされたほか、アウトドアレジャーなどに便利な機能性を追求した「FUNBASE」が追加された。




TEXT●工藤貴宏(KUDO Takahiro/写真解説)


PHOTO●神村 聖(KAMIMURA Satoshi)

短い全長ながら室内の広さがウリで、新たに2列車も追加された。デザインの特徴のひとつがランプとバンパーをつなぐアクセント(車体色と異なる部分)。新鮮さとアクティブな印象を与え個性を生み出す。

全長×全幅×全高 4235×1695×1675mm

ミラー・トゥ・ミラー 2035㎜
開口高 505㎜


ハイブリッドG(7人乗り/マイナーチェンジ前)


全長×全幅×全高(㎜):4235×1695×1675


室内長×室内幅×室内高(㎜):2535×1470×1280


ホイールベース(㎜):2750


トレッド(㎜)前/後:1480/1480


車両重量(㎏):1380


エンジン種類:直列4気筒DOHC+モーター


総排気量(㏄):1496


エンジン最高出力(kW[㎰]/rpm):54[74]/4800


エンジン最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):111[11.3]/3600-4400


モーター最高出力(kW[㎰]):45[61]


モーター最大トルク(Nm[㎏m]):169[17.2]


燃料タンク容量(ℓ):42(レギュラー)


トランスミッション形式:電気式無段変速機


駆動方式:FF


タイヤ・サイズ:185/60R15


最小回転半径(m):5.2


JC08モード燃費(㎞/ℓ):27.2(28.8 ※ハイブリッド車)


車両本体価格:232万9855円


月間登録台数:7135台(18年3月〜18年8月平均値)


現行型発表:15年7月(マイナーチェンジ 18年9月)
※1は3万2400円高。※2は7万5600円高。※3は5万4000円高。★は3列シート車専用。☆は2列シート車専用。

メーター位置がかなり上にあるレイアウトは奇抜な印象を受けるが、前方視界との視線移動距離が少ない、ハンドルに遮られずメーターの表示を確認できるなど実用上のメリットが多い。メーター左の文字盤はガソリン車だとタコメーター、ハイブリッド車は出力/回生計だ。

前席:シート形状は立体的で、カーブを素早く曲がっても身体をしっかりと支える。シートの高さ調整量が65mmと多いから「高くして見晴らしを良くしたい」「低くして包まれ艦を重視したい」など好みを反映しやすい。

通常時:奥行き370mm

3列目格納時:奥行き970mm

2+3列目格納時:高さ1045mm 奥行き1595mm 幅955mm

通常時の広さは機内持ち込みサイズのキャスター付きバッグがひとつ積める程度の容量しかないが、注目は3列目格納時。まるで取り外したかのように3列目が巧みに隠れるのだ。操作が複雑なのが難点だが、隠し場所は床下で邪魔にならない。2列目は全体を前へ跳ね上げるタンブル格納式。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 遊び心と想像力を刺激する「トヨタ・シエンタ」〈ひと目でわかる人気車種のすべて〉