マグナは、北米国際自動車ショー2019(デトロイトモーターショー2019)で14日プレスコンファレンスを開き、Lyft(リフト)の業界初複数年業務提携に関するアップデートを報告した。

 この提携により、300名ほどのエンジニアが両社から集結し、スケーラブルな自動運転ソフトウェア・スタックやハードウェアキットを共同開発している。提携初年度ではあったが、すでに公道での走行テストを行うなど、2018年にはさまざまなマイルストーンがあった。この走行テ
ストは、レベル5の自動運転車を使用したLyftドライバーのためのライドシェアを試験的に行ったものなど。試験走行ルートは、パロアルトにあるレベル5チーム拠点と北カリフォルニアにあるカルトレインの駅を結ぶルートだった。


 走行試験でリアルタイムに得られた地図情報や他データは、貴重な見識として、すでにチームの手元に届いており、今後のより幅広い試験条件を見据えた技術を準備するために使用される。




 マグナの最高技術責任者(CTO)であるSwamy Kotagiri氏は、「私たちは、成功する公式を見つけました。Lyftとの提携のようなビジネス・ファーストの提携こそが、新しい移動手段のエコシステムへの道を切り開くのに重要な役割を果たすことでしょう」とし、「共同で資金調達、さらに自動運転車を共同開発・生産することにより、自動運転の開発を進め、加速させています」とコメントしている。




 マグナとLyftは、この提携により発生した知的財産権を共有し、Lyftの配車ネットワークから得たデータをシステム開発に役立てる。共同開発した自動運転車は、数年でLyftの配車ネットワークに展開されるだけでなく、マグナは、世界のモビリティーエコシステムの利益のため、幅広い使用ケースにこの技術を展開することができる。




 Lyftの最高戦略責任者であるRaj Kapoor氏は、「Lyftの配車ネットワークとマグナの自動車業界での専門知識の相乗効果により、積極的なタイムラインで大きなマイルストーンを達成するに至りました。これで、結果的に、この共同開発した技術を市場にもたらすスピードを加速することにつながります」とし、「私たちは、マグナとの継続的な提携に期待するとともに、2019年度にまた新しいマイルストーンをご報告できることを楽しみにしています」とコメントしている。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 マグナ:北米国際自動車ショー2019でLYFTとの資本業務提携によるマイルストーンを報告