ブランドや車種の個性が表れるのは、デザインやメカニズムだけとは限らない。例えば、収納スペースもそのひとつ。ユーザーが少しでも使いやすいように創意工夫が凝らされている。そのこだわりをチェックしてみた。

 1998年に初代モデルが登場。多くのワンボックスカーとは違い、エンジンを横に75度寝かせて運転席下に置くことで低床化に成功し、その効率的なパッケージとツルッとしたタマゴのようなプロポーションから「天才タマゴ」のキャッチコピーが与えられたユニークな存在だった。現行型は2006年に登場した3代目。2000年デビューの2代目からエンジンは車体前方に置かれるようになったものの、初代から受け継がれる流麗なプロポーションは健在。2016年には大規模なマイナーチェンジが施され、内外装が刷新された。さらに2018年4月にはレーザーレーダーと単眼カメラを用いる「Toyota Safety Sense」が搭載された。パワートレーンは2.4L直4のほか、モーターをプラスしたハイブリッドも用意。

パワートレーンで収納に違いあり

 ベージュやホワイトのインテリアカラーをはじめ、全方位約99%UVカットガラスを採用するなど、上質感にこだわった「エスティマ」の内装。乗員を囲むように多彩な収納が用意されている。ただし、ハイブリッド車はバッテリーを積むにあたってセンターコンソールの形状がガソリン車と異なる。

①助手席の前にあるアッパーボックス。手が届きやすい位置のリッド付きストレージで、ポーチやボックスティッシュなども収納可能だ。

②リッドの裏がボックス状になっている、いわゆるバケット式のグローブボックス。保湿タイプの大型ボックスティッシュも収まる容量。

③サンバイザーのチケットホルダーはスリット式。大きなカードは挟めないが使い勝手も良く、一般的なベルト式よりも高級感がある。

④リッド付きの運転席前のアッパーボックスは、形状が改められた。スマホなど手元に置いておきたい物の収納にも重宝する。

⑤ハイブリッド車のセンターコンソールにはリッドが付いた二本のドリンクホルダーとタブレットケースが収まる程度の小さな小物入れが組み込まれている。

⑥インパネ右のドライバー右膝あたりにあるリッド開発式のポケット。カードなどを入れるのにも便利だ。上部にETCが収まる。

⑦ハイブリッド車のセンターコンソール上部にあるボックス。底は浅いが、ボックスティッシュも置けるようにつくられている。

⑧ペットボトルホルダー+小物入れのフロントドアポケット。小物入れは厚みがあり、ノートや手帳、小型ボックスティッシュも入る。

⑨3列目のシート脇にも収納部を設けている。助手席側はドリンクホルダーのみ、運転席側(写真)には奥にポケットがある。

⑩2列目のテーブルとして使えるほど後方までスライドする。後部には格納式のドリンクホルダーも備わる。

ガソリン車には「ロングスライドセンターコンソール」を装備。上面はテーブル、下段はCDケース11枚が入る引き出し式の収納だ。

⑪7人乗りの2列目に備わるセンターテーブル。折り畳み式で、使わない時はコンパクトに畳んでウォークスルーを邪魔しない。走行中でも使える。

⑫運転席の後ろにはフックを装備。スーパーやコンビニのレジ袋を吊ってゴミ袋として活用するのも便利な使い方だ。

⑬A4サイズ以上の冊子もスムーズに入る大きめなシートバックポケットを、助手席の後方に備える。

⑭後席スライドドアの内側にも、1本分のペットボトルホルダーとコンパクトなポケットが設けられている。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 天才タマゴっぷりは健在⁉︎ トヨタエスティマ、収納スペースを総チェック!! 容量は?使い心地は?