ブランドや車種の個性が表れるのは、デザインやメカニズムだけとは限らない。例えば、収納スペースもそのひとつ。ユーザーが少しでも使いやすいように創意工夫が凝らされている。そのこだわりをチェックしてみた。

「4人が快適で楽しい、200万円の使える四駆」をコンセプトに2000年に初代モデルが登場。続く二代目(07年〜)も角ばったプロポーションやオールモード4×4-iといったタフギアらしさが溢れていた。そして、13年には現行型となる3代目へモデルチェンジ。これまで培ってきた美点を磨き上げるだけでなく、曲線を強調した都会的なスタイルへと大きく舵を取ったことが話題を呼んだ。なお、15年にはハイブリッドが追加され、17年にはプロパイロットが搭載された。5人乗りのほか、3列目シートを備えた7人乗りも選べる。

自由に使える大きめ収納

 外観同様に内装もアウトドアを意識している。なかでもシートは、胸郭と骨盤を支えることで背骨への負担を減らし長距離ドライブでの疲労を軽減させるほか、防水加工も施されている。収納スペースは、サイズを大きめにすることでユーザーの使い方を限定していない。

①サングラスやメガネを収納できるオーバーヘッドコンソール。縦×横は十分だが、厚みはないので立体的なサングラスには不向き。

②シフトレバー前のトレーはスマートフォンを置くことを考慮した大きさや形状になっている。USBジャックも近くに設置。

③グローブボックスは先代のリッド式から、容器がせり出してくるバケット式へ変更。ダンパー付きで開閉動作もスムーズだ。

④運転席サンバイザーのチケットホルダーは、ベルト式。サンバイザーのサイズが大きいこともあり、大型のカードなども挟める。

⑤ドリンクやA4の冊子が入るフロントドアポケット。1ℓボトルをはじめ、世界各国の多様な形状のペットボトルを収納できるよう設計。

⑥リヤドアポケットはペットボトルの収納をメインに考えた形状。加えて小さめのミントタブレットケース程度なら置くことも可能だ。

⑦前席用のドリンクホルダーは、エアコン(後席用ベントに送られる風)を利用した保温保冷機能を採用。設置位置が先代のインパネからセンターコンソールに移ったのは、より自然な姿勢でドリンクに手が届くように配慮したため。

⑧深さが225mmもあり、DVDトールケースも収納できるセンターコンソールボックス。容量は3.6ℓで、ポケットやDCアウトレットにも備える。リッド裏にはペンホルダーも用意。

⑨防水シートのシートバックポケットはネット状で、中身が一目瞭然。ただ、クロスシートを選ぶとネットタイプではない一般的なポケットとなる。

2列目のセンターアームレストにはドリンクホルダーが内蔵される。2列車は左右に並べるタイプだが、3列車の場合はシート構造の違いによる影響で前後に置くタイプとなる。

ホイールハウスを利用した収納スペースは3列車だけの装備。助手席側サイドは「ラゲッジサイドトレー」と呼ぶ深めのトレーを用意していて、スマートフォンなどを置ける。

3列目の運転席側は、2本分のドリンクホルダーを設置。もちろん、小物入れとして使うことも可能だ。3列車は合計10カ所のドリンクホルダーを用意。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 頼れる相棒、日産エクストレイル、収納スペースを総チェック!! 容量は?使い心地は?