2018年上半期、相変わらず固定式オービスの撤去が後を立たないが、そんな中、昨年の6機を上回るペースで、すでに8機のオービスが新設されている。どちらかといえば新型の移動オービスに注目が集まっている昨今だが、例えば大阪府で、国内初のレーザー式が採用されるなど、固定式は固定式で、きっちり進化し存在感を示しているのだ。改めて、8機の素性をおさらいだっ!

☆大阪府

☆新規オービスDATA


場所:大阪府阪南市桃の木台


道路:国道26号線(第2阪和国道)


方向:上り


種類:オービスV(東京航空計器㈱製)


速度測定方式:レーザースキャンセンサー式


制限速度:60km/h






 この春、大阪府警が独自に導入した、レーザー式オービスを阪南市の第2阪和道下りに設置。筐体前面の1番下の窓からレーザー波を発光し、クルマの速度を測定しCCDカメラで違反車を撮影後、データを中央装置に送る。レーダー探知機が効かない上、後方のNシステムに気を取られがちなので、事前の警告板をしっかり確認しよう。

☆新規オービスDATA


場所:豊中市上新田


道路:国道423号線(新御堂筋線)


方向:箕面市方面(北行き)


種類:LiH


速度測定方式:レーザースキャンセンサー式


制限速度:60km/h




こちらも大阪府警が独自に導入したLH型レーザー式オービス。撮影端末&方式はLHと同様だが、ループコイルではなく手前の路肩(防音壁)に設置されたレーザースキャンセンサーで速度を測定する。センサーはひとつだが、両車線対応なので、注意! 

☆福岡県

☆新設オービスデータ


場所:八女郡広川町


道路:九州自動車道


キロポスト:115.4KP


方向:下り


機種:L


速度測定方式:ループコイル式


制限速度:100km/h




九州道下り広川SA先に新型のループコイルオービス! 久留米IC先の最恐ポイント、上下線6連Hのわずか15km先だ。一見、旧型ループコイル式に見えるが、実はCCDカメラと通信装置で武装した進化型デジタル版。フィルム切れは期待できないので光られたらゲームセットだ。

☆静岡県

☆新設オービスデータ


場所:藤枝市中ノ合


道路:新東名高速道路


キロポスト:140.7KP


方向:上り


機種:LHシステム


速度測定方式:ループコイル式


制限速度:110km/h




新東名高速道路の110km/h制限試行区間にLHがデビュー。新東名では5番目のオービス。島田金谷ICを過ぎ、2車線から3車線になってから暫くすると下りLHの反対側中央分離帯に、なぜか1車線対応のLHが出現する。撮影ポイントを示す白い横線が追い越し車線にしか見当たらないので、今のところ、追い越し車線専用と言っていいだろう。

☆岩手県

☆新規オービスDATA


場所:花巻市石鳥谷町大興寺


道路:東北自動車道


キロポスト:484.5KP


方向:南行き


種類:L


速度測定方式:ループコイル式


制限速度:110km/h




東北自動車道の110km/h制限試行区間に最新L型オービス。試行区間に入って約15km先だ。ここもわずか15km手前に既設のレーダー式オービスがある。たぶん、そのレーダー式は近々、撤去されるのだろう。いずれにしても110km/h制限だからといって調子に乗って走ってると、危ない。

☆長野県

☆新規オービスDATA


場所:長野県木曽郡木曽町日義


道路:国道19号線


方向:南行き


種類:LH


速度測定方式:ループコイル式


制限速度:50km/h




 両方向にHシステムが設置されているポイントの南行きのみ、LHを新設。もちろん、北行きのHはそのままだが、南行きの既設Hもアンテナ部分に「運用停止中」というシートがかけられてはいるものの、撤去されるでもなく現存している。しかも、手前の警告板も残されているため、LHの看板と共にW警告板状態になっているのだ。実は、国道のオービスは国の予算で設置されることになっているが、撤去費用は都道府県負担。もしかして予算不足?

☆新規オービスDATA


場所:木曽郡南木曽町田立


道路:国道19号線


方向:北行き


種類:LH


速度測定方式:ループコイル式


制限速度:50km/h




 状況は木曽町日義と同じ。ここは北行きだが、Wオービス&W警告板状態であることは変わらない。違反が重複した場合は一つの違反(点数が高い方)と見なされるので、Wにする意味がない以上、いずれは撤去されるはずだ。

☆愛知県

☆新規オービスDATA


場所:愛知県春日井市紙屋町


道路:国道19号線


方向:名古屋方面(南西行き)


種類:LH


速度測定方式:ループコイル式


制限速度:60km/h






かつては両方向対応タイプのオービスⅢが設置されていたポイントにLHが新設。旧Lもはったりではなくホントに時々、向きが変わっていたというから愛知県警の重点取締ポイントであることは間違いない。向きこそ名古屋方面行き一方向に変わったが、手前が上り坂と下り坂の連続であるがゆえに発見しにくいことこの上ない。くれぐれも警告板を見逃さないように!






PHOTO:槇村太郎/I&I PRESS

2018年前期に撤去されたオービスリストはこちら!レーザー式はほんとは意外と怖くない理由はこちら!木曽路の不思議なオービス事情はこちら!オービスより302倍怖い新型移動オービスの話題はこちら!
オービスの種類解説や最新交通取り締まり情報はこちら!

情報提供元: MotorFan
記事名:「 2018年前期の新設オービスは全部で8機!レーザー式の動向に注目だ!【交通取締情報】