永遠の名作とまでいわれるスーパーカー「ランボルギーニ・ミウラ」。その生みの親でもある、ジャンパウロ・ダラーラは、当時の思いを手にいれるために1台のミウラを入手し、ランボルギーニのレストア部門に託した結果、見事に英国のサロン・プリヴェでクラス最優秀賞を受賞したという。

「ミウラの父」とまで言われる、ジャンパオロ・ダラーラ。1963年から1969年までランボルギーニのテクニカルディレクターを務め、パオロ・スタンツァーニとデザイナーのマルチェロ・ガンディーニとともにランボルギーニの名作として未だに高い評価を受けるミウラを生み出した。ダラーラはその時の思い出を手に入れようと2016年にミウラを入手。しかも初期モデルの、ボディナンバー68(フレーム厚0.8ミリの軽量シャシー)、エンジンナンバー1400を搭載した車両が故郷のパルマにあることを思い出して手に入れたという。




そしてこのシャシーナンバー“3165”の個体を、ランボルギーニのレストア部門であるポロストリコに託し、 約14ヶ月間、3000時間近い作業の末に今年の7月、ダラーラの下に届けられたのだが、その1ヶ月後、英国のブレナム宮殿で毎年開催される“サロン・プリヴェ”に出展、チャブ・インシュアランス・ コンクール・デレガンス「エボリューション・オブ・ザ・スーパーカー・ピンナップス」 部門において9台中、見事クラス最優秀賞を受賞した。もちろん、今回の受賞に至ったのは、ランボルギーニ・ポロストリコの仕事が見事だったからにほかならない。

ジャンパオロ・ダラーラは語る。


「ミウラは、私の人生の素晴らしい瞬間を象徴しており、つながりを強く感じています。 本来の状態に復元でき、最初のコンクールで受賞できたのは、ミウラがわたしたちの中、さらに自動車の歴史の中でも、特別な位置を占めていることを再認識する出来事であると思います」と。






今、ランボルギーニ・ポロストリコは世界中で話題だ。そのレストア技術のレベルが高いのはもちろんだが、文書などの記録の保管をはじめ、オリジナルスペアパーツの供給を確実に行うどころか、倉庫には実にクラシックモデルの65%以上のスペアパーツを揃え、それでも足りない場合は、要望に応じて部品を追加で取り寄せることも可能だという。ポロストリコでは、 過去ミウラ6台を含め、13台以上がレストアされているが、そのどれもが見事な仕上がりを見せている。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 ダラーラが所有する「ミウラ」が最優秀賞を受賞!