JR西日本は、和歌山線・桜井線(紀勢線の一部)用新型車両227系1000代を報道陣に公開した。



広島地区に導入している227系近郊形直流車両を一部仕様変更して和歌山線・桜井線(紀勢線の一部)に2019年春から順次導入、現在の105系、117系全車両を2020年春に置き換えを完了する予定である。

導入は2両編成×28本の56両、近畿エリアへの227系の導入は初となる。



エクステリアはこれまでの近畿エリアの車両のデザインを継承し、奈良と和歌山に共通する「文化」「歴史」「自然」を奥深さを表現した「緑」を採用、先頭車両同士の連結を考慮した先頭車間転落防止ホロを設置した。





車内はオールロングシートでドア間10人掛けで一人あたりの座席幅は470ミリとし、車端部のみ440ミリ、座席クッションの裏にSバネ構造を採用することでクッション性を向上した。



車いすスペース・ベビーカースペースに車いす対応の大型洋式トイレを設置した。



貫通路は従来より軽い力で開閉可能なアシストレバー付き。







車載型IC改札機を2020年春サービス開始を予定し、車内収受式ワンマン機器車載型IC改札機対応を設置した。





運転台は運転台計器類の液晶画面化による集約、EB-Nマスコン(ハンドルスイッチから手を離した場合に一定時間たてば異常と判断して自動的に緊急停止する装置)を設置。



客室状況確認カメラを車両内2か所に設置して運転台で確認できる。



車両異常挙動検知システム、保安装置ATS-SW、ATS-P、無線式ATCの車上装置、ドア誤扱い防止システム、運転状況記録装置、映像音声記録装置などを導入してる。







フルカラーLEDによる行先・種別表示器一体化となっている。

今回公開車両はクモハ227-1001+クモハ226-1001の2両SD01編成で川崎重工で製造、吹田総合車両所日根野支所に配置される。



情報提供元: Ex-Train