東京都交通局は、浅草線で20年ぶり新車となる新型車両「5500形」を6月30日より営業運転を開始すると発表した。

国際的にも日本のイメージとして一般的で、かつ浅草線沿線とゆかりのある歌舞伎の隈取りを現代風にアレンジし、凛々しく躍動感あるデザインとした外観とした。和紙や寄せ小紋のほか、東京の伝統工芸品である江戸切子などの柄とともに沿線由来のイラストを使用し、落ち着きのある和の雰囲気の中にも遊び心がある空間デザインとした内装に仕上げた。

全ての車両に車いすスペースまたはフリースペースを設置。ラッシュ時にスムーズな乗降ができるよう乗降口脇のスペースを拡大。吊手や手すりの数を充実、低い吊手、低い荷物棚の設置。万が一挟まっても引き抜きやすいドアとした。座席の幅を拡大、大型化した見通しの良い袖仕切りの採用。冷房能力の強化、空気清浄機の採用。多言語対応2画面液晶モニターの設置、訪日外国人へ充実した案内を提供。防犯カメラも設置している。全照明にLEDを採用、次世代半導体SiCを採用したVVVF制御装置の採用により環境負荷を低減する。

浅草線は都営初の地下鉄として1960年12月4日に浅草橋~押上間で開業。日本で初めて地下鉄と私鉄との相互直通運転を実施、地下鉄建設として初めて大河川(隅田川)を横断をする画期的な工事を実施した。

現在の西馬込まで全通してから今年で50周年となり、京成~都営交通~京急と相互直通運転開始50周年となる。

(画像提供:東京都交通局)



情報提供元: Ex-Train