「生前整理」という言葉を目にしたとき、どんな印象を持ちますか?終活、それとも断捨離でしょうか。テレビやインターネットをはじめとするメディアでも特集される機会が増えています。しかし、自分自身の境遇に置き換えたときにどこから、そしてどのように手をつけたらよいか途方に暮れてしまう…。そんな方が意外に多いかもしれません。


一気にすべてを片付けるのではなく、段階的かつ計画的に




大切な愛車を筆頭に、自宅や倉庫、ガレージ等に膨大なコレクションを保管している方にとって、いざ「生前整理」といわれても、急を要するわけではないし、できれば触れずにそのままにしておきたい…。それが偽らざる本音かもそれません。


しかし、もし万が一、あなたの身に何かが起こってしまった場合…。(考えたくないかもしれませんが)自分で片付けることができないのはもちろんのこと、ご家族や親族の誰かが愛車を含めた大切なコレクションをどうにかして処分しなければならない事態が起こります。


カレントライフの執筆陣のなかでも超がつくほどのコレクターである北沢氏も以下のような記事を書いています。


定期的なコレクション整理は気分転換に最適。 お宝発掘はお金のかからないエコな趣味活動だ!



クルマを含めた趣味の多くは、本人やマニア・コレクターにとっては垂涎のアイテムであっても、それ以外の人にとっては、悲しいかなゴミ同然と映ることもしばしば。残された家族の誰かがあなたの意思を継いで引き継いでくれるとしたら…それはかなり幸運なケースだと、この際ハッキリと認識すべきでしょう。


例えば、大切に乗られてきた愛車を例に挙げてみましょう。


クルマの相続は手続きがややこしい場合があります。用意するものとしては、遺産分割協議書、これには相続人全員の署名、捺印が必要です。さらに印鑑証明・車検証上の所有者の除籍謄本と分割協議書に記載のある相続人が全員であることを証明できる戸籍謄本も必要です。


さらに、あなたが大切に所有してきた愛車を査定したところ資産価値があると判断された場合、残されたご親族にとっては財産分与のトラブルに発展しかねないことも想像できます。


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情報提供元: 外車王SOKEN
記事名:「 遺書では託せない愛車の行く末。生前整理ではなく「生前橋渡し」のしかた