京都・大阪~広島間を走る西日本JRバスの「グラン昼特急広島号」は2017年12月22日のダイヤ改正に伴い、クレイドルシートを採用した新型車両を導入!



従来の38人乗りダブルデッカー(2階建て)から28席を備えた1階建て車両になったので、より広く快適なシートで広島までの5時間の旅を楽しめます。




JR難波駅直結で雨でも濡れない! 出発はJRなんば(湊町バスターミナル)



JRなんば(湊町バスターミナル)があるJR難波駅は、通勤客でごった返す大阪難波から少し離れた場所にあるので、これから旅に出る気分を損ないません。




JR難波駅から直結! 天候に左右されないバスターミナル



とはいえ、旅行や出張で高速バスを利用する人は多く、平日の早朝にもかかわらずたくさんの人がバスを待っていました。待合室には売店やトイレ設備もあり、コンビニエンスストアも営業しています。




待合室には自販機やトイレもあります



今回のグラン昼特急は朝7:00に出発するため、8:00から営業する湊町バスターミナルのコンビニエンスストアは利用できません。このような場合は、駅周辺のコンビニエンスストアを利用しましょう。






「グラン昼特急広島号」は定刻通り出発



定刻7:00に「グラン昼特急広島号」は湊町バスターミナルを出発しました。バスターミナルにはたくさんの人がバスを待っていましたが、広島行きに乗車したのは、私を含めて4人!?

……あれ? きょうの乗客は少ないのかな?




JRなんば(湊町バスターミナル)8番乗り場から出発



では、この時間に車内の設備を紹介しておきましょう。



「グラン昼特急広島号」の魅力のひとつは新しくなったシート。座席数が減ったことで前後のシートとの間隔(シートピッチ)が広くなり、脚が長~い人でも余裕ある足元です。




1人掛け独立シート



4列シートの2人座席は隣座席と密着していますが、「グラン昼特急広島号」は3列独立シートを採用しているので、窮屈ではありません。




中央座席の両側には通路がある



3列独立シートは隣座席との間隔が確保されているほか、座席位置がわざとずらしてあるので、見ず知らずの人が隣座席に座ったときに、目と目がばったり合うということは起こりにくくなります。



仲の良い恋人同士で乗車する際はうまく調整してください。




微妙に異なる座席位置



「グラン昼特急広島号」は「グランドリーム号」と同じクレイドルシートを採用しています。

シートを倒すと背もたれ部分が傾斜するのは、どのバスでも同じですがクレイドルシートはリクライニングと連動して座面(お尻を乗せているシート)も前に可動します。

それによって、リクライニングの角度にかかわらず常に体とシートがフィットし、最適な状態がキープされます。




クレイドルシート



高速バスで135度のリクライニング角度は驚きです。昼間の便なので、ここまでシートを倒す必要はありませんが、移動中ちょっと仮眠をしたいときなどに、余裕があるのは嬉しいかぎり。





標準位置がこの状態


MAX135度の深いリクライニング






昼行便のため車内で飲食することもあるので、トイレが付いているのは、ちょっと心強い安心感があります。




お手洗いは車両中央に設置



「グラン昼特急広島号」その他の設備がこちら



・コンセント(AC)

・フリーWi-Fi

・プライベートカーテン



と、言っている間にバスは大阪駅に到着したようです。






大阪の北の玄関口「JR大阪駅高速バスターミナル」であっという間に満席に




JR大阪駅高速バスターミナル



湊町バスターミナルが大阪の南玄関口、そして北の玄関口がここJR大阪駅です。



高速バスターミナルは文字通りJR大阪駅の構内1階に位置していて、中央改札口から徒歩数分の距離にありアクセスは最高に便利です。始発からの乗車は私を含めて4名だけだった「グラン昼特急広島号」は、ここ大阪駅から乗車する人であっという間に満席になりました。



春休みだったせいか、平日なのに学生さん風の若い人が多いようです。運転士さんのお話では、新型車両が導入されてから利用者の数は増えているとのこと。さすが新型車両の人気のほどがうかがえます。



春休みで行楽に向かう人は、ビジネス利用者に比べて荷物は大きめです。キャリーケースや車内で使わない荷物をトランクルームに預けておけば、座席まわりはより広々と使えます。



あらかじめ車内で必要な荷物とそうでない荷物を分けておくと便利ですよ。




大きな荷物はトランクルームへ



7:30にJR大阪駅高速バスターミナルを出発すると次は広島です。






中国自動車道の渋滞を抜けて白鳥パーキングエリアへ



大阪を出て約1時間半、途中、中国自動車道の渋滞の名所(?)宝塚で洗礼を受けた「グラン昼特急広島号」は定刻を少しまわった9:00に、最初の休憩所「白鳥パーキングエリア」へ到着しました。




最初の休憩は白鳥パーキングエリア(兵庫県姫路市)



取材時、白鳥パーキングエリアのコンビニエンスストアは一時閉店していましたが、2018年4月27日から「セブンイレブン」がオープンするとのこと。より便利になって嬉しいですね。




2度目の休憩、八幡(やはた)パーキングエリアには11:15の到着です。




2度目で最後の休憩は八幡パーキングエリア(広島県三原市)



ここにはデイリーヤマザキのコンビニエンスストアとやはた亭(食事処)があるのですが、停車時間が10分しかないので、お昼ご飯は広島に着いてからのお楽しみにしましょう。



窓際の席なら、流れる外の景色も楽しむことができます。




流れる車窓からの風景も春を感じます



新幹線の方が早く移動できますが、山陽新幹線はトンネルが多くてその度に窓から「ドン!」という衝撃が伝わって、景色を楽しむことはあまり期待できません。しかし、高速バスならこのとおり景観を楽しめます。



朝7:00のバスに乗るために普段より早く起きて行動したせいか、少々眠くなりました。周りから見られている訳ではないですが、寝顔を見られたくないときにプライベートカーテンは便利です。

では、ちょっと失礼してここらで仮眠をいただきますzzz……。




個室気分を味わえるプライベートカーテン



途中の渋滞の影響で約10分の遅れが出ましたが、12:40に広島駅へ無事に到着しました。




広島に到着!



この日は天気も良く、バスの窓からサクラが咲き誇る光景を楽しむことができて、普段は夜行バスに乗車する機会が多い私ですが、昼間の高速バスにも魅力を感じてしまいます。




広島を満喫しよう!



朝1番のバスに乗車して広島までやってきました、時間はまだ13:00にもなっていません。

この半日を有効に活用すれば……。



日本三景のひとつに数えられる安芸の宮島。写真は海に浮かぶ厳島神社の大鳥居です。

船の上からは、参道からでは見られない鳥居の姿が楽しめます。




日本三景安芸の宮島



日本人として忘れることのできない、戦争の歴史が傷跡として残る原爆ドームとその周辺に広がる平和公園。




戦争の歴史の証拠として今も残る原爆ドーム



広島名物は数あれど、はじめての広島なら絶対にオススメなのが広島焼き。

おやつにも夕飯にもなる、広島のソウルフードじゃけん!




広島名物といえば広島焼き



半日でも、このように広島を楽しむことができます。

景観・歴史・グルメのすべてが魅力の広島です、さてあなたならどこへ行きますか?




情報提供元: バスとりっぷ
記事名:「 リニューアルした「グラン昼特急広島号」に乗って大阪〜広島旅! 3列独立クレイドルシートの乗り心地は?