サン アンド ムーン外観

ざっくり、こんな記事

  • 全席カーテンつきでプライバシーは◎
  • Wi-Fi、USB充電完備!
  • 津田沼~関西間は高速バス業界初の新路線


4列シートの「サンアンドムーン」

最初に「サンアンドムーン」の車内設備について紹介します。

サンアンドムーン ※画像提供/シダックスグループ・大新東

「サンアンドムーン」は通路を挟んで2人掛けシートが左右に並んだ4列シート(最後尾は5列)。前から後ろまでは11列あり、最大で41人乗車できます。

運賃は季節により異なりますが、乗車した日は平日で3,600円! 津田沼駅~大阪駅間は新幹線+電車を利用すると約15,000円なので、1/4ほどの値段で行ける計算になります。

※2023年10月現在
※新幹線はのぞみ・指定席・通常期の料金

値段が安い分、設備には期待できないのではと一抹の不安を感じていましたが、各座席はカーテンで仕切られていて、プライバシーも守られています。さらに、男性と女性の席が隣同士にならないよう配慮してもらえるので、女性ひとりでも安心して利用できます。

2人掛けシートでシートベルトは3点式
シートはカーテンで仕切られています

シートはリクライニングするので、後ろに人がいなければゆったり座れます。シートの下がスペースになっているので、163cmの筆者は足を伸ばして座れました。足元に余裕があると体全体が楽ですよね。

リクライニングするのが嬉しい
リクライニングスイッチ

シート頭上で空調の調整ができ、棚に荷物を置けます。

風の向きが変えられます
車内上部にある荷物棚

車内ではフリーWi-Fiが使用可能。各シートにはUSB充電ポートも完備しています。

Wi-Fiは“BUSNORU_WIFI”を選択

USBでスマホを充電

なんと、お水のサービスもありました!

前のシートにはドリンクホルダーと網ポケット

嬉しいお水のサービス
車内安全について書かれています

一般的な4列シート車両と比較すると、かなり充実したサービスですよね!


乗車場所は八重洲口鍛冶橋駐車場

予約画面では便名が「サン アンド ムーン803便」、乗車場所「八重洲口鍛治橋駐車場」となっています

実際に東京駅から大阪梅田まで乗車しました。慣れている場所からの乗車ですが、今回いろいろ戸惑うことがあったので、乗車する際の参考にしてみてください。

バスに乗るまで右往左往

東京駅の乗車場所は、八重洲口鍛冶橋駐車場です。何度も利用しています。東京駅八重洲南口を出たら右にまっすぐ進み、鍛治橋交差点を渡った先にあります。

今回私を悩ませたのが駐車場の入口にあった「丸ノ内鍛冶橋駐車場」の看板。今までこの看板に気づきませんでした。丸の内口は反対側で、こっちは八重洲口のはずなのに、なぜこんな看板が? と、しばし悩んでしまいました。

入口にある大きな「丸の内鍛治橋駐車場」の看板

案内の女性に確認したところ、八重洲口鍛冶橋駐車場はここで間違いないとのことで、ほっと一安心。東京駅周辺はいろいろ工事中なので、移動したのかと焦りました。

八重洲口鍛治橋駐車場は、東京駅鍛治橋駐車場、丸ノ内鍛冶橋駐車場と呼ばれることもあると初めて知りました。地図では合っていても、ちょっと悩んじゃいますよね。

場所が正しいことがわかったので、次は自分の乗るバスを探します。この日は三連休前日ということもあり、座る場所もないくらい多くの人がいました。

屋内の待合室と屋外の待合スペースにモニターがあり、そこにバスが表示されていましたので、無事に乗車しました。

大きな荷物はトランクルームへ

東京駅の鍛冶橋駐車場への行き方はコチラ


途中休憩は3回

定刻通りにバスは鍛治橋駐車場を出発。既に千葉から乗車していた人もいましたが、東京駅でたくさんの人が乗車して、ほぼ満席となりました。

発車してすぐに0時をまわったので、車内は完全消灯で真っ暗に。無事に乗れて安心したのか、私もすぐに眠りについてしまいました。

休憩は3回。睡眠の邪魔にならないようマイクでのアナウンスはなく、車内に全灯から一段階落とした灯りがつき、前のカーテンが開いたら、休憩の合図です。

完全消灯後は真っ暗!
灯りがついて前のカーテンが開いたら休憩です

最初の休憩は神奈川県の中井パーキングエリア。

中井パーキングエリア

0時40分に到着し、0時55分に出発です。
バスから降りるときは、車両ナンバーの書かれた緑のストラップを受け取ります。これが今回とっても助かりました! しつこいようですが、三連休前のせいか夜行バスが多いんです! しかも、暗いのでどれも同じに見えてしまう。

ウロウロしていたら、同じような緑のストラップを持った人がいたので、一緒にバスを探しました。1人置いて行かれるのではと焦っていたので、緑のストラップが輝いて見えましたよ。

緑のストラップを受け取って休憩に行きます
バスの発車時刻は前方に提示

2回目の休憩は静岡県の遠州森町パーキングエリア。2時40分着で2時55分発です。
今回はバスを降りてから、どうやってトイレまで向かったか、目印を探しながら歩きました。

遠州森町パーキングエリア

最後の休憩は滋賀県の甲南パーキングエリア。5時から5時15分まで休憩です。日の出が遅くなる時期で、5時でも暗かったです。

甲南パーキングエリア

途中3時くらいに浜松のあたりでドライバーの交代があったようです。外は見られないので、Googleマップで停車位置をチェック。

※休憩場所はその日の運行状況で変わります。

トイレのないバスで心配でしたが、こまめに休憩があったので、困ることはありませんでした。ただ、普段は夜中に営業していないことが多いのに、連休前のせいかパーキングエリアのお店やフードコートが営業中で、食べ物の誘惑を断ち切るのが大変でした。

私の隣に座っていた人は、最後まで一度もバスを降りていなかったので、どんな人が座っていたのかもわかりません。カーテンがあると想像以上にプライバシーが守られますね。

途中で工事渋滞があったため、最初の停車場所、滋賀県の南草津には約10分遅れの5時44分に到着。

次の停車場所は降車予定の梅田プラザモータープールですが、6時56着とやはり定刻より約10分遅れでした。この後は、難波に停車し最終目的地はUSJ! うらやましいな~と羨望のまなざしでバスを見送りました。

梅田プラザモータープールからUSJへ向かうバス


リーズナブルに移動したい人にオススメ!

今回実際に乗車するにあたり一番心配だったのが、やはり車内にトイレがないこと。でも1~3時間ごとに休憩があったので不便は感じませんでした。カーテンでしっかりプライバシーが保たれるのもポイントが高かったです。

Wi-Fiは、すぐに眠ってしまったので、実際に使うことはありませんでしたが、USB充電ポートは、朝にはスマホがフル充電されていて助かりました。

これで平日3,000円台(※季節により異なる)で利用できるなら、推し活でいろいろまわっている人にはとてもありがたいバスです。実際、そんな感じの若い子が多く乗車していました。

移動費を節約したい人にオススメです!

サンアンドムーンの運行便

※取材協力/シダックスグループ・大新東

(さとちん)

情報提供元: バスとりっぷ
記事名:「 4列シートなのに座席間カーテンつき! 津田沼・東京~大阪を結ぶ夜行バス「サンアンドムーン」乗車記