SL冬の湿原号は北海道の中でも人気の観光列車で、初日の1月25日は満席で走りました。今年は20周年ということもあり、楽しいイベント満載です。2月に入ると梅まつりが始まる地域もありますが、北海道はまだまだ雪景色。真っ白な雪原を黒光りするSLが力強く走っています。


釧路から標茶(しべちゃ)を1日1往復。3月1日まで運行

SL冬の湿原号は、白銀の釧路湿原を走る観光列車です。釧路駅を11時05分に出発し、東釧路、釧路湿原、塘路、茅沼に停まり、終点の標茶(しべちゃ)駅には12時35分に到着します。

帰りは標茶駅を14時00分に出発し、釧路駅に着くのは15時40分。1日1往復しかないので、撮影ポイントで列車の写真を撮るのはワンチャンスしかありません。お天気に恵まれた日に、ぜひSLの姿を写真におさめてみたいですね。

◆運転日

・2月1日(土)〜11日(火祝)

・2月14日(金)・15日(土)・16日(日)

・2月21日(金)・22日(土)・23日(日)・24日(月・振休)

・2月29日(土)・3月1日(日)

釧路市材木町


レトロな車内。標茶に転車台がないので、帰りは後ろ向きで客車を引っ張る!!

釧路観光の冬の風物詩であるSL冬の湿原号。車内の壁は重厚なニス塗り、イスは木枠。車内のしつらえだけでなく車掌さんの制服もレトロ調です。

5両編成で定員280人、全車指定席。客車には昔懐かしいダルマストーブがあり、スルメ(車内販売)をあぶって食べることができるほか、乗車の記念に上りと下りでデザインが違う乗車証明書がプレゼントされます。

釧路駅と標茶駅の間を往復するSL冬の湿原号ですが、標茶駅には車両の向きを180度回転させる転車台がありません。したがって、釧路駅から標茶駅に行く時は運転席は前方を見て走りますが、標茶駅から釧路駅に戻る時は、機関車はくるりと向きを変えることはなく、機関士は後ろ向きで運転して客車を引っ張るのです。機関車が後ろを向いて客車を引っ張る姿は、なかなかお目にかかることができない光景かもしれません。

運がよければタンチョウの姿を見ることができるかも


今年は20周年!! 記念入場券、トレーディングカード、SLパンを限定販売

SL冬の湿原号の運行が始まって、今年でちょうど20周年を迎えました。これを記念して、今年は楽しいイベントが用意されています。

◆SL冬の湿原号 運転20周年「記念入場券」発売!!

・販売期間/3月1日(日)まで

・場所/釧路駅と標茶駅

・価格/各200円

◆「湯めぐり&グルメ号」運行!!

・運行日/2020年3月1日(日)までのSL冬の湿原号運転日限定

・時間/12:35頃〜14:00頃

・SL冬の湿原号の利用者限定。標茶駅前からジャンボタクシーで標茶町内の飲食店や温泉施設に無料で送迎

・問い合わせ先/標茶町観光協会(015-485-2264)

◆「しべちゃうまいもん発見市場」開催!!

・開催日/2月29日(土)・3月1日(日)

・時間/12:35頃〜14:00頃

・場所/標茶駅前

地元の牛乳を使用した乳製品や広大な土地で育てられたブランド牛の精肉など、標茶町・釧路管内の特産品などが多数販売されます。

◆「自治体PRデー」開催!!

・開催日/2月7日(金)・14日(金)・21日(金)

・場所/SL冬の湿原号下りの車内限定

沿線地域の自治体がお菓子などの「ちょっぴりプレゼント」で地元をPRします。

20周年を記念して「SL冬の湿原号トレーディングカード」が200セット限定で販売されます。

◆「SLパン」期間限定販売!!

・開催日/SL冬の湿原号運行期間中限定

・場所/レフボンJR釧路店(釧路駅構内)

パンをチョコレートでコーティングし、さらにチョコレートクランチをのせた、チョコづくしの一品です。

※詳しくはJR北海道「SL冬の湿原号」(https://www.jrhokkaido.co.jp/travel/sl/)をご覧ください。

〈参考:北海道新聞夕刊2020年1月25日号7面「黒光りの車体 雪原に映える 釧路でSL運行開始」〉

2月に入ると西日本では梅の便りが聞こえてきますが、北海道はまだまだ冬本番。特に道東は流氷の季節到来です。この時期の北海道の観光列車は、今回ご紹介した「SL冬の湿原号」のほか、網走駅~知床斜里駅を走る「流氷物語号」なども人気です。今年の冬は観光列車に乗って、車窓に広がる北海道の雄大な冬景色を見てみませんか。

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 釧路の「SL冬の湿原号」。20周年で記念イベントも!!