今年の2月中旬の3連休は日本に強い寒気が流れ込み、各地で最低気温が更新され、北海道の陸別町では-31.8℃を記録しました。ところが、同じ2月でも下旬になると気温は一気に上昇。これまた記録的に早い雪解けとなっています。例年より早い雪解けに伴い、現在の北海道の街は埃っぽく、道路脇の雪山は泥だらけ。白い雪と氷の世界から一変して、北海道は今、“汚い”街となっています。


記録的に少ない積雪。早くも積雪0の地域が続出

今年は2月中旬に大寒波が押し寄せ、各地で最低気温を記録更新しましたが、2月下旬になると一転して、記録的に気温が高い日が続いています。それにともない、北海道では雪解けが早く進んでいます。いつもなら3月中旬から下旬にかけて、雪解けで道路がジャブジャブとなっていますが、今年は早くも積雪0の地域が続出しています。

気象庁札幌管区気象台によると、3月8日時点で積雪0の地域は、

・宗谷地方では声問

・釧路地方では釧路

・十勝地方では新得、芽室、浦幌、上士幌、本別、帯広泉

・胆振地方では苫小牧、白老、室蘭

・日高地方では浦河

・渡島地方では函館、高松、熊石

・檜山地方では江差

などとなっています。

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冬靴を夏靴に。冬タイヤを夏タイヤに。その替え時に悩む時期

北国の人は雪が解けてアスファルトが見えてくると、冬に履いていた防水・防寒の靴を、いつ夏用の軽い靴に履きかえようかと思案します。同じくこの時期は、厚ぼったいダウンコートを薄手のコートに替える悩み時でもあります。

そしてもっとも悩むのが、車の冬タイヤを夏タイヤに履きかえる、つまりタイヤ交換の日です。北国の人はタイヤ交換をする頃になると、週間天気予報で気温と天気を毎日のようにチェックします。タイヤ交換には週間天気予報がもっとも重要な情報となるのです。

ただ、気温が例年より高いとはいえ、北海道の最高気温はまだ1ケタのところがほとんどです。雪が解けてアスファルトが見えてくると、目で見る景色は春だと思ってしまいがちですが、本州以南に比べると気温はそれほど高くありません。つい、薄着をしてしまって失敗したという経験をした方も多いのではないでしょうか。北海道では、「雪解け=春」という単純な図式にはいかないようです。

アスファルトが見えてきた!


PM2.5警報、雨が降らない。ゆえに街も車も汚い…。

雪解けの時期は毎年、ただでさえ汚いのに、今年は特に街が汚いように感じます。その原因の一つは、雨が少ないこと。いつもなら雪解けの頃に大雨が降って、そこから雪解けが一気に加速するということが多いですが、今年は雨がほとんど降っていません。解けて雪を洗いながしてくれる雨が降っていないのです。

そして原因のもう一つは、PM2.5の濃度が非常に高くなったことです。北海道では他の地域に比べて黄砂やPM2.5の影響はそれほどありませんでしたが、今年の3月上旬はPM2.5の濃度が基準値を超えた地域が多数あり、街全体が黄色っぽく霞んでいました。車も窓も汚れ、道路の雪山も薄汚れました。

雨が降らない。PM2.5の濃度が高まる…。今年の北海道の雪解けは、いつもよりも増して汚い感じがします。

※写真はすべて、イメージです。

雪が早く解けるのは市民生活にとってはありがたいことですが、北海道はこれからゴールデンウィークにかけて、春スキーのシーズンです。スキーヤーにとっては、気温が高くなるのはもう少し待っていてほしい、といったところでしょうか。

雪解けが早いとはいえ、北海道の朝晩の最低気温はまだ氷点下です。日陰の道路はブラックアイスバーンになっている可能性もあるので、観光で北海道に訪れる方は、車の運転には注意が必要です。

雪解け~♪

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 今年は雪解けが早い北海道。早くも積雪0の地域が続出