北海道のにんじんは秋冬が旬!

ハロウィーンも終わり、11月を迎えました。

この3連休で、本格的に冬支度を整える方も多いのではないでしょうか?

秋は、夏バテが解消しない方や台風などの低気圧の影響で不調を訴える方も意外に多い季節です。

寒暖の差が5度以上あると自律神経の不調や、血行不良などもおきやすく、賢く予防や健康メンテナンスを行いたい季節です。乾燥し風邪も召しやすい季節なので、免疫力をアップしてくれる栄養を旬の野菜から、とりいれていきましょう!この季節は、食べごろを迎えた北海道の人参が多く出回ります。あたたかなスープ料理にもかかせない、そんな「人参(にんじん)」のよもやま話をみていきます。

野菜だしとなる「人参」はスープ料理にかかせません


運が2倍になる運盛り?「人参(にんじん)」

秋から冬が旬でありますが、日本では季節により産地をかえて流通しているため年中手に入ります。春から夏にかけては徳島、千葉、青森や長崎県、秋は主に北海道で収穫されています。冬には千葉県をはじめ長崎屋愛知県で収穫されています。全国出荷量シェア北海道の人参は旬がこの秋冬。

来月の冬至では、冬至の七種といって「ん」が2つつく食材は縁起がいいとして食されます。南瓜(なんきん=かぼちゃ)、蓮根(れんこん)、人参(にんじん)、銀杏(ぎんなん)、金柑(きんかん)、寒天(かんてん)、うどん(うんどん)。この七種は、ただ縁起が良いだけでなく、寒いこの季節に適した栄養を十分に含んでいますので、冬至と言わず、先取りして秋の食卓に進んでとりいれていきたい食材です。

特にかぼちゃや人参にはβカロテンが豊富に含まれています。

βカロテンは、体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を強くすることによって風邪の予防に役立ちます。

また、βカロテンには優れた抗酸化作用があります。爪や肌を強く健康に保ち、髪に輝きを与える効果もあるため、

市販の人参ジュースや、自家製のスムージーやフレッシュジュースを毎日とりいれている方も多いですね。

若い人参は葉付にんじんとして葉も一緒にいただきます


なぜ「にんじん」は「人参」と書くの?

人参の原産は中東のアフガニスタンといわれています。そこからヨーロッパに伝わった西洋系と中国などアジアに伝わった東洋系とに分かれました。今日本にはそのどちらも栽培されていますが、主なものはオレンジの西洋系の5寸人参、赤っぽい東洋系の金時人参、黄色い沖縄の島人参があります。

日本でかつて「にんじん」といえば、高麗人参のことで 高麗人参は、2000年以上にわたる長い歴史がありますが、昔から多彩な効果を持つ薬草として認められています。

たとえば、強壮剤や精神安定剤として用いられ、スタミナ増進、造血作用などにより血液の流れを良くし血栓を作らないことで成人病やがんなどの発生を予防し、神経を安静にする、体液の不足を補い口の渇きを癒す、呼吸を安定させる、血液循環を良くすることで頭痛や肩こりや冷え症などを予防し、胃腸を丈夫にする、風邪を予防する、たんぱく質や核酸の合成を促す機能があり、新陳代謝を良くすることで皮膚の状態をよくし、肌の状態を改善するなどたくさんの働きがあります。神経症やうつ病に効果があるとも。

当時そんな高麗人参は、金銀に値し、豊臣秀吉も徳川家康も欲しがったといわれています。江戸時代では日本でも多く取り扱われるようになりました。朝鮮人参は、人の形に似ているものほど高級とされたので、「人参」と記されるようになりました。中国から今の「にんじん」がもたされたときに、この高麗人参と形がにていることからそう呼ばれるようになったのだそうです。

人の形に似ているほど高級な高麗人参


色彩心理学でいうオレンジの色とは?

人参のオレンジ色はβカロテンの色ですが、橙(オレンジ)は赤と黄色が混ざった色で、太陽や炎のような陽気であたたかい高揚感を表す色です。

橙が好きな人は、陽気で人付き合いがよく社交的なタイプが多いです。さびしがり屋やお人好しが多いのも特徴だそうです。

楽しい雰囲気を作り、食欲を促すのにも効果があり、オレンジ色には胃腸を刺激し食欲を促す効果があるので、食欲がない日が続くなら食卓に橙を取り入れるといいでしょう。

キッチンや食卓に橙の色があると、料理も食事も楽しくなります。またオレンジ色のやさしくてあたたかい光は、恐怖やプレッシャーによる心の不安や抑圧を取り除く効果があります。

心が乱れている時や不安な時は、橙の光を見れば、心身のバランスを整えることができるそうですよ!

こんな心理的効果を考えると、毎日のお弁当や食卓に彩として賢くとりいれるために人参の常備食があるといいですね!

例えば電子レンジで数十秒温め、マリネ液をいれるとすばやく味がしみこみ人参サラダの出来上がり。マリネ液はすし酢でもOKです。常備しておくと、ツナ・じゃこ・海苔・干しブドウ、マスタード・カレーなどお好みでアレンジできますね。

常備があればとても安心ですが、人参を2~3本千切りにしてジップロックで冷凍しておくだけでも、忙しいいざというときに、きんぴら人参や肉巻きやスープにと重宝しますので、おすすめです。

ナッツやナンプラー・パクチーなどを合わせるとエスニック風サラダにも

秋バテに負けず、元気な秋をお過ごしください。

可憐なレースのような人参の花。開花期は6月~8月

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 秋バテしていませんか?今が旬の「にんじん」よもやま話