三連休は気温が上がり、春本番の暖かさとなった地域も多くなりました。宮城県石巻市では三陸ワカメの収穫が最盛期を迎えているそうです。復興と春の訪れを知らせる嬉しい知らせですね。

一年中手に入るワカメですが、実は、今が旬。この時季だけは、生のワカメが流通します。いつも食べている塩漬けや乾燥ものとは違う生ワカメをぜひ味わってみてください。

ワカメの収穫は今が最盛期!旬のワカメを味わいましょう


海藻とは……

まずは「海藻」について。海藻は、海水で生育する植物のうち、根・茎・葉の区別がはっきりしないものを総称して呼びます。

色の違いによって【緑藻類、褐藻類、紅藻類】に分けられます。この色の違いは、海藻の生えている場所や水深によって、太陽の光が届く量が影響するために起こります。浅瀬は緑色、水深が深くなるにつれ、褐色→紅色と変化します。

【代表的な品種】

●緑藻類…アオノリ、アオサなど

●褐藻類…コンブ、ワカメ、ヒジキ、モズクなど

●紅藻類…アマノリ、フノリ、テングサなど

ちなみに、「海草」は海中に生える種子植物のことで、根・茎・葉に分かれており、花を咲かせて種子によって繁殖します。

ワカメは海藻の一種


生ワカメを食べよう

ワカメは、『万葉集』に記載があるほど、日本人にとっては非常に馴染みのある食材ですが、欧米では海藻を食用とする習慣がありませんでした。しかし、近年のヘルシー志向の高まりにより、「sea vegetable(海の野菜)」として食す人が増えています。

現在、市場に出回っているワカメは、養殖のものが多く、その収穫は、春から夏にかけて行われます。採ったばかりのワカメは褐色ですが、湯通しすると、クロロフィルの働きで鮮やかな緑色に変わります。生ワカメは新鮮さが命。旬の時季しか味わえない生ワカメは、刺身やしゃぶしゃぶにして食べましょう。

【ワカメのしゃぶしゃぶ】

・ワカメ

・コンブ

1 水に入れた鍋にコンブで出汁を取る。沸騰したらコンブは取り出しておく。

2 よく洗って食べやすい大きさに切ったワカメを数秒くぐらす。鮮やかな緑色に変わったら、ポン酢でいただく。

お湯に通すと鮮やかな緑色に変化!


ワカメは栄養の宝庫

ワカメはもちろん海藻は、ヨウ素、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、リンなど、ミネラルの宝庫。食物繊維も豊富で、カロリーもほとんどないため、ダイエットの強い味方です。

最後に、ワカメに含有される特徴的な栄養素についてご紹介します。

◎ヨウ素

ヨウ素の含有量が全食品中でもトップクラス。ヨウ素は子どもの成長を促し、新陳代謝を活発にします。高血圧の予防にも期待が持てます。

◎アルギン酸

水溶性食物繊維の一種。体内の余分なナトリウムを排出します。血糖値を抑制する効果に期待が持てます。

◎フコイダン

水溶性食物繊維の一種。まだ解明できていない部分が多い栄養素ですが、免疫力を高め、がん細胞を抑える効果に期待が持たれています。

── 今しか手に入らない生ワカメ。ツヤがあって、厚みと弾力があるものを選びましょう。

低カロリーのワカメは、ダイエットの強い味方

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 春を告げるワカメ。収穫は最盛期を迎えています