関東はこの先、天気が周期的に変わり、来週中ごろは本降りの雨となりそうです。気温は高い傾向が続き、ゴールデンウィーク前半は連日の夏日となりそうです。前もって身体を暑さに慣れさせておくことで、熱中症を予防しましょう。

●今週末のお出かけ 20日(土)がチャンス

今週末、関東地方では20日(土)がお出かけや屋外でのレジャーに良い天気となりそうです。
20日(土)は緩やかに高気圧に覆われ、日中の長い時間晴れるでしょう。夕方以降は雲が多くなりますが、天気の崩れはない見込みです。
最高気温は各地で25℃以上の夏日となり、東京都心やさいたまは27℃の予想です。昼間は半袖のシャツで過ごすことができそうです。歩いているだけで汗ばむ陽気となりますので、こまめな水分補給など、熱中症への対策もするようにしてください。

21日(日)ははじめ晴れ間がありますが、次第に雲が多くなるでしょう。西から前線や低気圧が近づく影響で、天気マークにはないものの、雨雲のかかる可能性があります。南部ほど雨雲がかかりやすいでしょう。お出かけの際は雨具をお持ちください。

●22日(月)~24日(水) 天気ぐずつく 本降りの雨も

22日(月)から24日(水)にかけては、曇りや雨のすっきりしない天気が続きそうです。
これは、本州付近を低気圧や前線が通過するためで、23日(火)の午後から雨雲がかかりはじめ、夜遅い時間になるほど本降りの雨となりそうです。特に南部の沿岸では雨脚が強まり、風も強く吹く可能性もあります。
24日(水)の朝の通勤通学の時間帯も、大きめのしっかりとした傘があると良いでしょう。日中も雨雲のかかる時間が長くなりそうです。
なお、低気圧や前線の位置によって雨の強まる範囲が広がったり、タイミングが前後したりしますので、最新の気象情報をご確認ください。

●ゴールデンウィーク前半 「夏日」続出 天気は周期変化

25日(木)は天気が回復し、26日(金)も広く晴れる見込みです。広く夏日となる予想で、初夏の陽気となるでしょう。

27日(土)から始まる大型連休の前半は、天気は周期的に変わる見通しです。
27日(土)は広く雨が降り、大型連休は雨でのスタートとなりそうです。28日(日)、29日(月:昭和の日)は日差しが戻りますが、30日(火)は南部で雨の降る可能性があります。5月1日(水)は晴れますが、2日(木)は各地で雨が降る予想です。

気温は、この先1か月程度、平年より高い見通しで、特にこの先2週間程度は、10年に一度レベルの「かなり高い」気温と予想されています。28日(日)から5月1日(水)にかけては連日の夏日となりそうです。まだ身体が暑さに慣れていない時期ですので、熱中症に注意が必要です。本格的な暑さの前から、体を動かすなどして「暑熱順化」をすることで熱中症にかかりずらくなります。早めに対策をするようにしてください。

●暑熱順化とは

熱中症予防のためには、体を暑さに慣れさせること=暑熱順化が重要です。個人差もありますが、暑熱順化には数日から2週間程度かかります。暑くなる前から余裕をもって暑熱順化のための動きや活動を始めましょう。
暑熱順化のための動きや活動には、次のようなものがあります。

・ウォーキングやジョギング
帰宅時にひと駅分歩く、外出時にできるだけ階段を使用するなど、少し汗をかくような動きをしましょう。目安としては、ウォーキングの場合の時間は1回30分、ジョギングの場合の時間は1回15分、頻度は週5日程度です。

・サイクリング
通勤や買い物など、日常の中で取り入れやすいのがサイクリングです。目安としては、時間は1回30分、頻度は週3回程度です。

・筋トレやストレッチ
室内では、筋トレやストレッチなどで軽く汗をかくことができます。ただ、室内の温度や湿度には十分注意して、暑くなりすぎたり、水分や塩分が不足したりしないようにしましょう。目安としては、時間は1回30分、頻度は週5回~毎日程度です。

・入浴
シャワーのみで済ませず、湯舟にお湯をはって入浴しましょう。入浴の前後には十分な水分と適度な塩分を補給し、入浴して適度に汗をかくとよさそうです。目安としては、入浴の頻度は2日に1回程度です。

暑熱順化ができても、数日暑さから遠ざかると効果はなくなってしまいます。自分が暑熱順化できているかを意識し、まだ暑熱順化できていないときには、こまめな水分補給や涼しい場所での休憩などで熱中症を予防しましょう。

情報提供元: tenki.jp日直予報士