今日22日、関東は冷たい雨がやんだ後も気温が上がらず、真冬の寒さに。そんな中、この先の1か月予報が気象庁から発表されました。気温は全国的に平年並みですが、前半は寒気の影響を受けやすく、寒の戻りに注意が必要です。後半は暖かくなり、桜の開花は早まる可能性。

●この先1か月 気温は前半は低め 後半は高い

気象庁は今日22日、この先の1か月予報を発表しました。期間は2月24日(土)~3月23日(土)です。この期間は、1か月を通してみると、全国的に気温は平年並みとなる見込みです。

向こう1か月の気温は、全国的に3月上旬頃にかけての期間の前半は、寒気の影響を受けやすいでしょう。来週にかけて、北日本ほど気温が平年に比べて低く、北海道を中心に真冬日になるなど、厳しい寒さの日が続くでしょう。春が恋しくなるような寒さが続くため、しっかりと防寒対策を行ってください。

3月に入ると、東日本や西日本、沖縄・奄美も寒気の影響を受けやすく、気温が平年並みか平年に比べて低めとなる可能性があります。日々の寒暖差が大きくなるため、寒の戻りに注意してください。

3月中旬以降は、寒気の影響を受けにくく、全国的に気温は平年並みか平年よりも高めとなるでしょう。春らしさを感じられる日が徐々に増えてきそうです。

そろそろ桜の開花がいつ頃になるのか気になる頃ですが、この先1か月は、前半の寒さで桜の休眠打破が進み、後半の暖かさで一気に桜のつぼみがふくらむ可能性が高くなりそうです。最新の情報は、日本気象協会の桜の開花予報をご確認ください。

●低気圧の影響を受けて周期的に雨 沖縄・奄美で日照少ない

この先、低気圧の影響を受けやすく、周期的に雨が降るでしょう。全国的に降水量と日照時間は平年並みとなりそうです。春に3日の晴れなしというように、なかなか晴れが続かず、数日おきに雨が降るパターンとなるでしょう。

沖縄・奄美では、平年に比べて日照時間が少なくなる可能性があります。農作物の管理などには注意が必要でしょう。

また、日本海側の降雪量は平年並みでしょう。そろそろ雪のシーズンは終わりに近づく頃ではありますが、まだ強い寒気が南下する際には、大雪となる日もありますので、引き続き情報にご注意ください。
また、太平洋側でも南岸低気圧による雪に油断はできません。過去には東京で3月に季節外れの大雪となった年もありますので、「南岸低気圧」と聞いたら、どのあたりまで雪の可能性があるのかなど、確認をするようにしてください。

●桜の開花 全国的に平年より早まるか 東京は3月20日予想

2024年春の桜の開花は、全国的に平年より早くなるところが多いでしょう。
今年の桜の開花は、3月19日に福岡・高知からスタートする見込みです。20日には熊本や東京などで、21日には広島、名古屋などでも開花し、3月末までに、九州から北陸にかけての広い範囲で開花するでしょう。

4月に入ると、桜前線は東北まで北上し、4月2日には仙台で、19日には青森で開花する見込みです。4月下旬には北海道へ到達し、札幌では27日に開花するでしょう。
この冬(12月~1月)の気温は、全国的に寒気の流れ込みが弱い時期が続き、暖冬の傾向が強かったものの、12月下旬ごろの寒波では、気温が平年を大きく下回る日も続きました。そのため、桜の花芽(はなめ)の休眠打破※には、開花を大きく遅らせるほどの影響はない見込みです。

2月の気温は、全国的に平年より高くなり、3月にかけても、気温は平年並みか平年より高くなるところが多いでしょう。そのため、桜の開花は全国的に平年より早くなるところが多いですが、現時点の予想では、昨年のような記録的な早期開花ラッシュにはならない見込みです。

※休眠打破:前年の夏に形成され休眠に入った花芽が、冬になり一定期間の低温にさらされて目覚めること


【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方

情報提供元: tenki.jp日直予報士