今日15日、南寄りの風が強まり、気温が上昇した関東や北陸、四国地方で「春一番」が発表。一気に春を通り越えて、初夏の陽気の所もありました。そんな中、この先の1か月予報が気象庁から発表。気温は全国的に平年より高めですが、かなり寒暖差が激しくなりそうです。

●1か月の気温 全国的に高めでも、急な寒さ油断せず

気象庁は今日15日、この先の1か月予報を発表しました。期間は2月17日(土)~3月16日(土)です。
この期間、1か月を通すと、全国的に気温は平年より高くなる見込みです。とは言っても、これまで以上に寒暖差が大きくなるため、急な寒さに油断ができません。

向こう1か月の気温は、全国的に、期間のはじめはかなり高くなる見込みですが、2月下旬は北日本で寒気の影響を受けやすく、かなり低くなる所もあるでしょう。また、西日本で平年並みか低く、沖縄・奄美では平年より低くなる見込みです。

春が近づくにつれて日差しが強まり、晴れた日はぐんと気温が上昇しやすくなってきましたが、寒気の影響を受けると、急に冬のような寒さとなり、これまでより一段と、日々の気温変化が大きくなるでしょう。

●2月22日~北海道で「かなりの低温」に 2月下旬は真冬の寒さの所も

今日15日は、北海道を対象に「低温に関する早期天候情報」※が発表されました。

北海道では、20日頃までは寒気の影響を受けにくく、気温は平年並みか高くなる日が多くなりますが、22日頃から平年に比べて「かなりの低温」になる可能性があります。急な寒さに弱い作物の管理や雪がゆるんだり再び凍ったり、路面の状況が悪くなる所もありそうです。気温の変動が激しくなりますので、日々の服装選びにもご注意ください。

また、北海道のみならず、東北から沖縄にかけても「2月下旬」に寒気の影響を受けて、急に真冬の寒さが戻る所もありそうです。暖かくなる日が多い中、広い範囲で冬物が一日中手放せないでしょう。

※「早期天候情報」とは、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温や低温、降雪量(冬季の日本海側)となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。6日先から14日先までの期間で、5日間平均気温が「かなり高い」「かなり低い」となる確率が30%以上、または5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に、情報を発表します。

●この時期としては降水量多い 雨の降り方には注意を

低気圧などの影響を受けやすいため、1か月の降水量は、北日本や東日本、西日本で平年より多い見込みです。日照時間は、東日本太平洋側で平年よりも少なく、北日本と西日本の太平洋側で平年並みか少ないでしょう。

この時期としては、雨の日が多くなり、局地的に大雨となるなど、雨量が増える日もある見込みです。場合によっては、関東など太平洋側で、また湿った雪が降ることもあるでしょう。屋外での活動は、天気の崩れが予想される日には、どんな強さの降り方になるかをご確認ください。また、地震の被災地では、地盤が緩んでいて、土砂災害の発生しやすい状況が続いています。引き続き、少しの雨でも土砂災害に十分ご注意ください。

花粉のシーズンに雨量が多いことから、花粉症の方は少しほっとできる日が増えるかもしれません。

【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方

●最新の情報 どこを見たら 何がわかる?

最新の「気象情報」を入手するには、テレビやラジオなどの方法もありますが、インターネットで確認する場合、おすすめのチェックポイントが3つあります。

①雨雲レーダーをチェックしましょう。「今、どこで雨雲が発達しているのか」という実況だけでなく、「この後、雨雲がどこへ進むのか」という予想もわかります。自分のいる付近を拡大すれば、より詳しく知ることができます。
②雷レーダーをチェックしましょう。雨雲レーダーと同じように使えます。また、雷が予想されている所では、落雷だけでなく、竜巻などの突風の可能性も高まっていて、ひょうにも注意が必要です。
③注意報・警報をチェックしましょう。発表されている注意報・警報の種類によって、どんな現象に注意・警戒しなければならないか、わかります。注意警戒事項には、いつまで注意・警戒すべきか、ということも書いてあります。

●季節外れの暖かさから一転 明日16日は気温が急降下

季節が春へ前進するこの1か月は、気温の変化には十分な注意が必要ですが、今日15日から明日16日にかけてもガラッと体感が変わりそうです。

明日16日にかけて、日本海から前線が南下するでしょう。
今日15日日中は南寄りの風だったのが、日本海側から次第に北寄りの風に変わってきています。
明日16日の予想最高気温は今日より大幅に低くなる所が多く、仙台市は16℃も低い5℃、金沢市は14℃低い7℃、東京都心も8℃低い13℃の予想です。昼間も暖かい冬のコートやマフラーが手放せません。今日より暖かい服装でお出かけください。

また、明日16日朝にかけて、大気の状態が非常に不安定です。急な強い雨や落雷、竜巻などの突風にもご注意ください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士