台風14号が9月30日(土)午前3時にフィリピンの東で発生。今のところ、台風14号のほかに、すぐに台風になりそうな熱帯擾乱はなく、今年の9月の台風の発生数は2個ということになりそうです。9月の台風の発生数が2個というのは、統計開始以来、最少タイ記録となります。

●9月の台風発生数 最少タイ記録

台風14号「コイヌ」が9月30日(土)午前3時にフィリピンの東で発生しました。これで、9月の台風の発生数は2個となりました。

今のところ、台風14号のほかに、すぐに台風になりそうな熱帯擾乱はなく、今年の9月の台風の発生数は2個ということになりそうです。9月の台風の発生数が2個のというのは、平年(5.0個)より少なく、1951年の統計開始以来、1951年、1973年、1983年の2個と並んで最少タイ記録となります。

●台風14号の動向に注意

今年は台風の影響が少ない9月となりましたが、今後は台風14号の動向に注意が必要です。

台風14号は、北よりから次第に西よりに進路を変えて、予報円の中心を進めば、10月3日(火)から4日(水)頃にかけて沖縄の南を西へ進む予想です。海面水温が30℃以上と高い海域を進むため発達し、暴風域を伴って、4日(水)には「非常に強い」勢力となるでしょう。5日(木)には南シナ海へ進む予想です。

沖縄では3日(火)から5日(木)頃にかけて波が高くなり、宮古島や石垣島など先島諸島では大しけとなる恐れがあります。先島諸島を中心に雨や風が強まり、大荒れの天気となる恐れもあります。最新の台風情報に注意してください。

また、前線が西日本から東日本の南に延び、前線に向かって台風周辺の湿った空気が流れ込むでしょう。前線の活動が活発化し、前線の北上具合によっては西日本や東日本の太平洋側に活発な雨雲がかかる可能性もあります。まだ前線の位置の予想に幅があるような状況です。最新の気象情報を確認してください。

●10月もまだ台風シーズン

台風は10月でも発生、接近することが度々あります。10月の平年の台風の発生数は3.4個、日本への接近数は1.7個となっています。上陸数は平年では0.3個と少ないながらも、数年に1個程度は上陸することがあります。2019年には10月に4個の台風が日本に接近し、そのうち1個が上陸しました。

まだ台風シーズンですので、日ごろから備えておくと安心です。

情報提供元: tenki.jp日直予報士