近畿地方で記録的な暑さとなっています。15時までに、大阪府の枚方市では最高気温39.8℃を観測し、全国の今年最高気温を更新しました。体温超えの危険な暑さは、まだまだ続く見込みです。

●40℃一歩手前の暑さ 観測史上最高気温を記録した地点も

きょうも各地で朝からじりじりと強い日差しが照りつけ、かなりのハイペースで気温が上昇しました。15時までに、大阪府の枚方市では観測史上最高となる39.8℃を記録しました。そのほか、豊中市で39.5℃、京都府南丹市園部で39.1℃を観測するなど、40℃に迫る危険な暑さの所が続出しています。

※近畿地方で観測史上1位を更新した地点 ()内は統計開始年
大阪府枚方市(1977年)
京都府南丹市美山(1978年)
京都府南丹市園部(2002年)

●あす以降も猛暑日がズラリ 暑さはまだまだ続く

向こう一週間も、近畿地方は猛烈な暑さに見舞われるでしょう。京都や豊岡など、場所によっては38℃や39℃予想の所があり、この先も危険な暑さが続く見込みです。外出するとしても、日が昇りきる前の朝や日が沈んでからの時間帯にするなど、日中の時間帯は外出を控えましょう。

炎天下の活動はせず、家の中にいても時間を決めて水分を摂るなど、熱中症にならないように万全を期してください。

●熱中症の応急処置

熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。

まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士