台風5号は、非常に強い勢力となり、26日(水)から27日(木)頃に沖縄に接近の恐れ。先島諸島を中心に暴風や大雨、高波、高潮の恐れがあります。また、台風が太平洋高気圧の勢力を強め、本州付近は猛烈な暑さとなるでしょう。

●台風5号の進路

きょう22日15時、台風5号はフィリピンの東を西へ進んでいます。

台風5号はこの後も海面水温の高い海域を進み、発達しながら北西へ進むでしょう。24日(月)は強い勢力となり、暴風域を伴い、25日(火)には非常に強い勢力となる予想です。

26日(水)から27日(木)頃には非常に強い勢力で沖縄に接近する恐れがあります。

●台風5号の警戒ポイント① 沖縄の先島諸島は大荒れの天気の恐れ

まず、台風5号で警戒が必要なのが沖縄です。

台風からのうねりが入り、沖縄は24日(月)頃から波が高くなり、25日(火)頃から次第にしけるでしょう。海のレジャーは注意が必要です。台風の進路によっては26日(水)から27日(木)頃にかけては石垣島など先島諸島を中心に暴風が吹き、警報級の大雨となる恐れがあります。猛烈なしけや警報級の高潮となる恐れもあり、海岸付近には近づかないようにしてください。奄美地方も26日(水)から27日(木)頃は大しけとなる可能性があります。

台風の進路や進む速度によって、影響や荒天期間が変わる可能性があります。最新の台風情報をご確認ください。

●台風5号の警戒ポイント② 高気圧を強め 本州付近で猛暑

次に、警戒が必要なのが台風5号の間接的な影響による猛烈な暑さです。

台風が勢力を強めながら北上することで、本州付近を覆う太平洋高気圧の勢力が強まり、本州付近に猛暑をもたらす恐れがあります。台風の中心付近の上昇気流が強まることで、周辺では下降気流が強まり、太平洋高気圧の勢力を強めるのです。

この影響で、来週は東北から九州を中心に、猛烈な暑さが予想されています。東京都心や名古屋市、大阪市などで連日のように猛暑日となり、うだるような暑さが長く続くでしょう。熊谷市や京都市など関東から近畿の内陸部を中心に最高気温が38℃ほどと体温超えの暑さとなる所もありそうです。体にこたえる危険な暑さとなりますので、熱中症に警戒が必要です。暑さ対策を万全になさってください。

●高波に注意 台風が離れていても 海には近づかないで

台風が近づくと波が高くなり、台風の中心付近では、波の高さが10メートルを超えることもあります。沿岸部では、大雨や暴風だけでなく、高波にも注意が必要です。

そこで、台風が近づいている時に、絶対にやってはいけないことは、海に近づくことです。海の様子を見に行ったり、サーフィンや釣りを楽しんだりすることは、高波にさらわれる恐れがありますので、とても危険です。

また、台風から離れていても、油断はできません。天気は穏やかなのに、台風から発生した「うねり」が届いて、急に高波が打ち寄せることもあります。波浪警報や波浪注意報が発表されている時には、むやみに海に近づかないでください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士