明日28日(水)にかけて、西日本から北日本で「大気の状態が非常に不安定」になる所があるでしょう。急な激しい雨や落雷、竜巻などの激しい突風、ヒョウに注意が必要です。積乱雲が近づく兆しを感じたら、早めに頑丈な建物に移動しましょう。

●明日28日(水) 大気の状態が非常に不安定 急な激しい雨

明日28日(水)にかけては、あちらこちらで雨や雷雨があるでしょう。
地上付近には南から暖かく湿った空気、上空には冷たい空気が流れ込むため、「大気の状態が非常に不安定」になる所があるでしょう。特に、気温の上がる午後ほど、雨雲やカミナリ雲が発達しやすくなります。局地的に道路が川のようになるほどの「激しい雨」が降り、大雨になる所があるでしょう。

午後は関東の山沿いを中心に「発雷確率」が赤くなっている所があり、80%から90%と高くなっています。また、近畿から九州でも50%以上と高い所が多くなっています。
突然の激しい雨や、落雷、竜巻などの激しい突風、ひょうなどに注意し、積乱雲が近づく兆しを感じたら、早めに頑丈な建物に移動してください。

また、東北は日本海側を中心に雨の降る時間が長く、カミナリを伴った激しい雨が降る所もありそうです。大雨による土砂災害や低い土地の浸水などに注意や警戒をしてください。

●竜巻の発生しやすい気象状況

竜巻が発生しやすい気象状況になると、気象庁は「竜巻注意情報」を発表して、注意を呼びかけます。また、「雷注意報」が発表されている時や、天気予報で「大気の状態が不安定」とコメントする場合も、竜巻が発生しやすくなります。ただ、屋外にいる時など、「竜巻注意情報」や「雷注意報」の情報を得ることができない場合もあります。竜巻が発生するのは「発達した積乱雲の下」ですので、普段から、積乱雲が近づく前触れを覚えておきましょう。

① 昼間なのに真っ黒い雲が近づき、周囲が急に暗くなる。
② ゴロゴロという雷の音が聞こえたり、雷の光が見えたりする。
③ ヒヤッとした冷たい風が吹く。

また、大粒の雨が降りだしたり、ヒョウが降りだしたりします。ただ、竜巻の前に、これらの前触れが必ず発生するとは限りませんし、ハッキリしない場合もあります。少しでも異変を感じたら、早めの避難が必要です。

●不快な蒸し暑さが続く 熱中症警戒

明日28日(水)は朝から気温が高めで、夜間の気温が25℃を下回らない「熱帯夜」になる所があるでしょう。寝ている間もエアコンを適切に使い、寝る前にコップ一杯の水を飲むなど、夜の熱中症対策も行ってください。

日中は日差しが少なくても、30℃近くまで上がる所が多く、関東の内陸を中心に真夏日になる所もありそうです。
北海道や東北北部では真夏並みの所が多く、札幌では連日の真夏日になるかもしれません。また、日中は湿度も高いままで、かなり不快な蒸し暑さです。熱中症に警戒が必要です。
こまめに水分を補給して、適度に休憩もとりましょう。高齢者や子ども、障がいのある方は、特に熱中症になりやすいので、周りの方が気を配るなど、十分ご注意ください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士