2月は日没後、暗くなり始めた南の空に冬の星座がたくさん見られる、星空が美しい月です。ちょうど日の入り後1時間半が過ぎる頃、オリオン座が南の空の高い位置に見えるため、オリオン大星雲を観察しやすい時期となります。今夜は新月。星の海に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

●2月は夜空を羽ばたくような「オリオン大星雲」観測の好機

2月は星空がとても美しい月です。
日の入りから1時間半を過ぎ、空が暗くなる頃に南の空を見上げてみると、ちょうど冬の星座がたくさん見えています。中でも見つけやすいのが特徴的な形をしたオリオン座です。

多くの明るい星がある中に、2つの1等星と2つの2等星が作りだす、ややひしゃげた長方形と、中心にほぼ等間隔で並ぶ3つの2等星を見つけることができます。中心の3つの星は「三つ星(みつぼし)」と呼ばれます。

さらに三つ星の下には、さらに三つ星よりも暗い星が縦に3つほど並んでいます。こちらは「小三つ星(こみつぼし)」と呼ばれます。月明かりのない夜に、街灯や建物の明かりなどが少ない場所で観察すると、見つけることができますので、ぜひ探してみてください。

また、小三つ星の真ん中の星のあたりに、かすんだように見えるものがあり、これが「オリオン大星雲」と呼ばれる、巨大なガスの集まりです。
肉眼では小さな雲のように見えるだけですが、望遠鏡や双眼鏡で見てみると、蝶や鳥が羽を広げて夜空を舞うような形をしています。

●きょう20日は「新月」 太平洋側で星空指数高め

きょう20日(月)の星空指数は、日本海側は雪が降り、強まる所もあるため、低い予想ですが、太平洋側は多くの所で、80から100となっていて、高くなっています。

今夜は月上がりのない新月。ぜひ、夜空に秘めたオリオン大星雲を探して、星の海に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

情報提供元: tenki.jp日直予報士