きょう3日、山梨県東部・富士五湖や紀伊水道を震源とする地震でどちらも最大震度5弱を観測しました。ここ1週間(2021年11月26日14時30分~2021年12月3日14時30分)で、震度1以上の地震を観測したのは44回、そのうち震度4以上の地震は4回発生しています。

●ここ1週間の地震回数

上の図は、全国で、ここ1週間に震度1以上を観測した地震の震央を示したものです。ここ1週間(2021年11月26日14時30分~2021年12月3日14時30分)は、震度1以上の地震を44回観測しました。そのうち、震度4以上の地震は4回でした。

●2日~3日で震度4以上の地震が4回

きょう3日は最大震度4の地震が1回、最大震度5弱の地震が2回発生しました。
3日2時18分頃には山梨県東部・富士五湖を震源とする地震で、山梨県の大月市で震度4を観測。続いて、6時37分にも山梨県東部・富士五湖を震源とする地震が発生し、山梨県の大月市で最大震度5弱を観測した他、中部地方から伊豆諸島にかけて震度4~1を観測しました。
また、3日09時28分には紀伊水道を震源とする地震が発生。和歌山県の御坊市で最大震度5弱を観測した他、中部地方から九州地方にかけて震度4~1を観測しました。紀伊水道を震源とする地震に対しては、気象庁から緊急地震速報も発表されました。
気象庁によりますと、富士山の観測データには特段の変化は認められておらず、紀伊水道を震源とする地震は、地殻内で発生し、規模が小さいため、南海トラフ地震の発生可能性が平常時より高まっているとは考えらえていないとのことです。
ただ、2日1時58分頃には茨城県南部を震源とする地震で茨城県の筑西市、栃木県の鹿沼市、下野市、高根沢町で震度4を観測するなど「強い地震」や「やや強い地震」が相次いでおり、いつ発生するかわからない地震に備えて、日頃から身の回りの安全を確保するようにしておくことが大切です。

●緊急地震速報が発表されたら

地震はいつ発生するかわかりません。緊急地震速報が発表されたら、落ち着いて、身の安全の確保をしましょう。
室内にいる場合は、扉を開けて、机の下に隠れましょう。屋外にいる場合は、周囲の危険なものから離れて、頭を守ることが大切です。ブロック塀が崩れたり、看板が落ちてくることも考えられます。エレベーターの中でも慌てず、すべてのフロアのボタンを押すなどしてください。

●日頃から備えを

日頃から身の回りの安全を確保するようにしておきましょう。
①ハザードマップを確認して、土砂災害や液状化現象の危険性の高い場所を確認しておいてください。国土交通省や各自治体のホームページなど、インターネットからハザードマップを入手することが可能です。ハザードマップは随時更新されますので、定期的に確認するようにしましょう。地盤によって揺れる大きさが変わります。「地震のゆれやすさ全国マップ」を確認して、心づもりをしておきましょう。
②家具の転倒を防ぐ対策をしましょう。特に、寝室の安全はしっかり確保してください。普段寝ている場所に寝転がり、家具が倒れてきたり、ものが落ちてきたりしないか確かめておきましょう。
③万が一に備えた非常用グッズをリュックにまとめておきましょう。非常用グッズの使用期限や消費期限は定期的に確認してください。避難時に必要なものは、日頃からリスト化しておくと便利です。情報をいつでも入手できるように、電池式のラジオを用意しておきましょう。地震による停電や通信回線が集中してもいち早く正しい情報を入手できるようにしておくことが大切です。緊急警報放送に対応しているラジオは、緊急時に自動的に電源が入るようになっています。

情報提供元: tenki.jp日直予報士