日本の南海上から台風14号が北上してきています。台風14号は次第に発達しながら、8日(木)に沖縄の大東島付近、9日(金)に奄美付近を通り、10日(土)にかけて九州へ接近する見込みです。最新の台風情報にご注意下さい。



●けさ 九州今季初の最低気温5度台


けさの九州はよく晴れて、放射冷却現象が強まったため、今シーズンの一番の冷え込みの所が多くなりました。最低気温は宮崎県五ヶ瀬町鞍岡で5.4度まで下がり、九州では今季初めて5度台となりました。熊本県南阿蘇町で6.4度、熊本県高森町7.1度など、九州の山沿いや内陸部では10度下回り寒い朝でした。

きょうは大陸から張り出す高気圧に覆われて、さわやかな秋晴れが続くでしょう。ただ、日本の南海上を北上する台風14号と大陸の高気圧との間で気圧の傾きが大きくなり、九州は沿岸海上を中心に北東の風がやや強く吹きますので、強風にご注意下さい。


●台風14号の動向


台風14号は日本の南海上をゆっくりと北上しています。台風の北側の高気圧の勢力が強いため、動きが遅く、このあと西から北西へ進み、あさって8日(木)は沖縄の大東島付近へ、9日(金)は奄美付近を通り、10日(土)にかけて九州へ接近するおそれがあります。台風は海面水温27度以上と高い海域を進むため、次第に発達しながら北上する見込みです。

まだ予報円が大きく、予報円のどのあたりを進むか予想が難しいですが、9日~10日に九州にかなり接近するおそれが高くなっていますので、備えておきましょう。

なお、過去に九州に台風が最も遅く上陸した記録は、1998年10月17日で、台風10号が鹿児島県枕崎市付近に上陸しました。


●九州 あす以降、次第に台風の影響


九州は、あす7日(水)から次第に台風の影響がでてくる見込みです。台風の北上に伴い、湿った東風が吹きやすくなり、九州南部や大分県、熊本県ではあすの夕方以降雲が多くなり一時雨が降る所があるでしょう。また、沿岸海上を中心に北東風が強まり、九州南部や豊後水道ではうねりが入り、波が高くなりしける所もある見込みです。

あさって8日(木)は雨の範囲が広がり、北東の風がさらに強まってくるでしょう。


情報提供元: tenki.jp日直予報士