19日、愛知県新城市の宇連ダムの貯水率がゼロに。春以降、雨の少ない状態が続いていますが、週明けは一転、大雨に警戒が必要です。



●貯水率ゼロに


19日午前5時、愛知県新城市の宇連(うれ)ダムの貯水率がゼロになりました。宇連ダムの貯水率がゼロになるのは、昭和60年1月以来、2度目です。宇連ダムは愛知県東部と静岡県西部の6つの市に水を供給する「豊川用水」最大の水源です。宇連ダムがある新城市(しんしろし)の雨量は、5月18日までの前60日間で220ミリ。平年比58%と、平年の半分くらいしか降っていません。豊川用水には、19日午前7時から愛知県と静岡県の県境にある天竜川水系の「佐久間ダム」から水の供給が始まり、豊川用水がすぐに利用できなくなることはないですが、愛知県豊橋市などでは、引き通き、節水を呼び掛けています。


●少雨一転 大雨警戒


春以降、雨の少ない状態が続いていましたが、週明けは一転、大雨に警戒が必要です。20日(月)は前線に伴う活発な雨雲が西日本に広がり、夜は四国などで非常に激しく降る所がありそうです。四国では20日夕方までに多い所250ミリの雨が予想されています。日付が替わって21日(火)は、東海や北陸、関東でザーザー降りの雨となりそうです。宇連ダムがある新城市付近でも、まとまった雨が予想されています。ダムにとっては恵みの雨となりそうです。一方、関東甲信地方では危険な降り方に注意が必要です。関東甲信地方には、「大雨に関する情報」がすでに19日(日)から発表されています。20日(月)夜~21日(火)夕方までに、多い所200ミリ~300ミリの雨が予想されています。東京の5月の雨量の平年が140ミリくらいなので、かなりの雨量です。雨量が100ミリを超えると、土砂災害の危険が高まります。週明けは、西日本から東日本の広い範囲で大雨に警戒が必要です。雨量や雨の降る時間帯は前後する可能性があるため、最新の情報をこまめにチェックお願いします。


情報提供元: tenki.jp日直予報士