小満は草木が成長し満ち始める頃。空気中の水蒸気も満ちて、風薫る新緑の季節から雨の季節へ移っていきます。



●そろそろ除湿対策を アジサイの開花前線が始まる頃


あす(21日:月曜)は二十四節気の一つ「小満(しょうまん)」。陽気に恵まれて、植物が実を結び、田に苗を植える準備が始まるなど、万物が「ほぼ満足する時期」とされています。満ちてくるものの一つに水蒸気もあげられ、雨の季節が近づいているとも言えます。きょう(20日:日曜)は乾いた空気に包まれたため、比較的カラッとしていて、清々しい陽気でしたが、この先は蒸し暑い日も増えるでしょう。ひと足先に沖縄や奄美では梅雨入りしていますが、そのほかの地域でも、雨具の用意や車のワイパーの点検、花の手入れや除湿器の用意など梅雨を迎えるための準備を早めに済ませておくと良さそうです。梅雨空に映えるアジサイの開花前線もそろそろ西からスタートするでしょう。(20日現在、まだアジサイの開花便りはどこからも届いていません)

【あす(21日:月曜)の全国の天気】→沖縄や奄美は激しい雨に注意

前線が九州の南に停滞する見込みです。沖縄の本島地方と奄美は昼ごろまで局地的に雷を伴った激しい雨が降るでしょう。九州南部も雲に覆われ一時的に雨の降る所がある見込みです。九州北部や四国は日差しは出ますが、朝と夕方以降に、にわか雨の所があるでしょう。中国地方は晴れる見込みです。近畿、東海、関東の沿岸部は雲が広がりやすいですが、時々日差しは出るでしょう。北陸、甲信、関東の内陸部、東北、北海道は晴れる見込みです。

【あす(21日:月曜)の全国の最高気温】

きょう(20日:日曜)と同じかやや高くなる所が多い見込みです。沖縄は30度くらいまで上がり、蒸し暑いでしょう。九州から関東にかけては25度前後の所が多い見込みです。少し体を動かすと汗ばむくらいですが、日陰に入ると吹く風は心地よく感じられるでしょう。東北と北海道は23度前後で、内陸部では25度以上の所もある見込みです。北海道の宗谷からオホーツク海側にかけては13度前後までしか上がらず、空気がヒンヤリするでしょう。


●カッコウ、別名「閑古鳥(かんこどり)」の初鳴きを観測


きょう(20日:日曜)は屋外の行楽に最適な一日でしたね。そんな中、福島ではカッコウの初鳴きが観測されました。カッコウ、その姿を見たことはなくても、鳴き声は聞いたことがある方は多いのではないでしょうか??別名は「閑古鳥(かんこどり)」。人影がなく寂しい様子のことを「閑古鳥が鳴く」と表現することがありますが、その由来は、人のいない静かな山里などでカッコウの鳴き声がもの悲しく聞こえるさまからという一説もあります。カッコウは渡り鳥の仲間で5月頃に日本に渡ってきます。九州から北海道にかけて広い範囲に分布し、新緑の林や高原の牧場などにすみつきますが、都市部でも鳴き声を聞くことができます。

カッコウは自分では子育てをせずに、他の鳥にひなを育ててもらう習性があります。別の種類の鳥に自分の卵を預けて育ててもらう習性を、托卵(たくらん)といいます。カッコウが托卵する相手は、オオヨシキリやホオジロ、モズなどで、仮の親になってくれる鳥は20種類以上が確認されているようです。


情報提供元: tenki.jp日直予報士