今日(25日)の北海道は朝から気温が高く経過しており、午前10時20分の時点で胆振地方の苫小牧で最高気温が11.1度となりました。

今月は道内の最高気温が10度以上となった日が今日で9日目になり、既に3月としてはかなり多くなっています。今後も気温の高い日が続くため、今年の3月は記録的な気温の高さとなりそうです。



●既に6~7年に1度の記録に


昨日(24日)から北海道の北を低気圧が通過している影響で北海道付近には暖かい空気が流れ込んでおり、今日にかけて上空の気温は平年より高い状態で経過しています。

そのため、今日は朝から気温の高い地点が多く、午前10時20分の時点で最高気温が10度以上の地点が現れました。(胆振地方の苫小牧11.1度、石狩地方の千歳10.0度)

これで今月9日目の道内最高10度以上となりましたが、アメダスの整備が進んだ1978年以降の40年間で、3月に9日以上も道内最高10度を観測した年は6年しかなく、6~7年に1度しか記録していません。

既に今月の北海道は例年に比べてかなり気温が高くなっています。


●15日以上は過去1回だけ


北海道の気温の高い状態はこの先もしばらく続きます。週末にかけて気温は各地で平年より高く、最高気温10度以上の日が多くなりそうです。

仮に月末まで道内の最高気温10度以上の日が続くと、今年の3月は最高気温10度以上の日が15日となります。

1978年以降、3月に最高気温二けたが15日以上あった例は2008年の1例のみ(2008年は18日記録)。このまま気温が高く経過すると、記録的な高温となりそうです。

まだ積雪の残る3月に気温が上がると、なだれや屋根からの落雪、雪解け水による河川の増水など、雪解けに伴う事故の恐れが高まります。

雪解けが一気に進み、春の陽気を感じられるようにはなりますが、雪が多く残る地域はいつも以上の注意が必要になりそうです。


情報提供元: tenki.jp日直予報士