学問の神様、太宰府天満宮(福岡県太宰府市)のご神木「飛梅」が早くもほころび始めています。梅の花が一足早く春の訪れを告げています。


●年末に飛梅開花


太宰府天満宮のご神木「飛梅」が12月31日の大晦日に開花しました。

きょう(1月4日)現在、数輪ほど咲き、周辺の蕾も大きく膨らんできています。

太宰府天満宮の境内には約6000本の梅の木がありますが、その中でも飛梅は、毎年最も早く咲き出す早咲きの梅です。

早咲きといっても12月中に咲くのはたいへん珍しく、12月の飛梅の開花は1997年以来のことです。

年末の暖かな陽気に誘われて、例年よりもかなり早く梅が咲き出したようです。


●飛梅伝説


「東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春なわすれそ」

これは、平安時代に陰謀により大宰府に左遷された菅原道真が、京都の梅を想い詠んだ歌です。

この歌を詠んだ後、菅原道真を慕って、梅が一夜にして京都から大宰府に飛んできたと言われます。これが「飛梅」伝説です。

飛梅の咲く太宰府天満宮には、多くの受験生たちが合格祈願に訪れます。来週末の1月14日と15日は大学入試センター試験が行われ、これから受験シーズンもいよいよ本番となります。

受験生たちの春も、もうそこまできています。

情報提供元: tenki.jp日直予報士