オーストラリアは守護神の判断ミスが致命傷となった。後半12分。ゴール前でバックパスを受けると、GKライアンはプレスをかけてきた相手選手をドリブルでかわそうとした。次の瞬間、寄せてきた別の選手にボールを奪われ、結果的に決勝点となった2失点目につながった。無難にピッチ外に蹴り出していれば避けられただけに、アーノルド監督は「メッシの先制点は彼の才能のたまものだが、2点目のミスは痛かった」と落胆した。  しかし、選手たちは集中力を失わなかった。後半32分に1点差に詰め寄ると、終盤は捨て身の猛攻を開始。カウンターから招いた数度のピンチにライアンも好セーブを見せ、最後の1分まで同点とする望みをつないだだけに、悔やんでも悔やみ切れないミスとなってしまった。  ライアンは「まだ映像は見ていないが、検証するつもりだ。ミスからは学ぶことしかできない。とてもつらいが、乗り越えて、より強くなって戻ってくる」。気丈に話し、大会を後にした。 (アルラヤン時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、オーストラリアのGKライアン(右)からボールを奪うアルゼンチンのアルバレス。この後、ゴールを決めた=3日、アルラヤン
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 悔やまれる判断ミス=GKライアン「乗り越えて戻る」―W杯サッカー・豪州