互いの意地がぶつかり合う日韓戦。「自分たちのプライドを懸けて全力で戦いたい」と話していたのは水沼。序盤から宿敵を相手に球際で激しくぶつかる。日本の圧力に押された韓国は細かなミスが目立った。
 0―0で迎えた後半も思い切りよく攻め、藤田の右クロスに相馬が頭で合わせて先制。さらに相馬の左CKから佐々木が追加点を奪い、ゴール前の流れるようなパスワークから町野が3点目。果敢なプレスが機能し、運動量は最後まで衰えなかった。
 3年前の前回大会は敵地で完敗。その試合にも出場した相馬は「チームのために走ること、戦うことが大事」。言葉通り、気持ちで負けずに食らい付いた。伝統の一戦を包む独特の雰囲気にのまれることなく国内組が一丸となった。
 2017年大会はホームで屈辱的な敗北を喫し、ハリルホジッチ監督解任の引き金にもなった。結果が何より求められる日韓戦に完勝し、4大会ぶりの頂点に。「個の力、チームの力を最大限発揮すれば自然と結果はついてくる」と森保監督。試合後は多くの選手が膝を折り、激闘を物語った。 (了)
【時事通信社】
〔写真説明〕前半、競り合う水沼(左)=27日、豊田スタジアム
〔写真説明〕優勝を決めて喜ぶ日本イレブン=27日、豊田スタジアム
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 宿敵相手に激しさ前面=日本、完勝で雪辱―東アジアE―1サッカー