(画像=株式会社マツモト)





松本 大輝(まつもと だいき)

株式会社マツモト 代表取締役社長
2004年慶應義塾大学卒業後、上海交通大学にて中国語を学び、その後シアトルなどを経て日中英の3か国語を身に着ける。2007年富士ゼロックス株式会社に勤務。2008年より株式会社マツモトに勤務。従来の仕事とは異なるWEBとデジタル印刷の新規開拓の組織を一人から立ち上げ、東京所長、常務取締役を経て、2022年7月に代表取締役社長に就任。代表就任後、WEB3やVtuberなどのビジネス立ち上げを行う。








株式会社マツモト


株式会社マツモトは、1932年創業の全国約7000校の卒業アルバムを手掛ける総合印刷会社です。元々、戦地へ赴く日本兵の写真を撮ることから始まった当社は、コロタイプ印刷機の導入、大量生産の方法の確立、インクジェット印刷の導入など、時代の経過とともに印刷の最先端を走ってきました。そして2022年からはWEB3をスタートし、グローバル化、新しい技術への取り組みを進め、新産業を育て、印刷会社からの事業転換を進めています。





これまでの事業変遷について


まず初めに、創業から現在までの事業変遷をご紹介します。当社の創業は1932年で、北九州の地で写真を撮る事業からスタートしました。1960年代に入ると卒業アルバム事業を開始し、バブル期までには大量生産体制を確立しました。さらに2003年にネット事業に参入した後には、ウェブと印刷についてのさまざまな事業を立ち上げてきました。


また、2022年7月に私が代表に就任してからはWeb3事業を開始しています。この新規事業進出の背景には、当社がデザイナーさんやクリエイターさんとの繋がりが深く、作品の価値を守ることやクリエイティブなものを育てていきたいという思いがありました。今後は、Web3を活用し、このような思いを実現していきたいです。このように、ドメスティックな写真業から始まり、印刷、ウェブへとシフトしてきており、今後はよりグローバルな市場で事業を展開していきたいと考えています。


自社事業の強みと実績について


当社の強みは最先端の印刷技術を有していることです。というのも、毎年約7000冊の卒業アルバムを制作しています。特に、生徒数が100人前後の規模の学校からの受注が多く、多品種小ロットと呼ばれる分野における実績が豊富であるのと同時に、設備に関しても業界の中では最先端の仕組みを持っています。




(画像=株式会社マツモト)



加えて、新しいチャレンジに挑む姿勢も当社の強みと言えます。例を挙げると、先代が運営する写真館の中に印刷機を導入したのですが、これは当時としては非常に新しい取り組みでしたし、印刷機のコンピュータ化に関しても業界の中で先駆けて取り組んできました。最近ではインクジェット印刷にも取り組んでおり、テスト機を導入してメーカーと協力しながら地道に改善を重ねてきました。Web3事業に関しても同様で、知識が乏しい中でも海外のエンジニアと協力しゼロから少しずつノウハウを学ぶことで、改善を繰り返してきました。これらの根本にあるのは、課題に直面するたびに改善を繰り返すという製造業の精神です。創業時から大切にしてきた姿勢が会社のカルチャーとなり、私たちの強みとなっています。


思い描いている未来構想や目指す世界観




(画像=株式会社マツモト)



昨今、AIや自動化技術が進化し続け、ビジネスの環境変化はますます激しくなっています。当社としては、これまでの「印刷」という事業の柱に加えて、新たなWeb3事業を推進し、海外の人々に対して日本の商品を届けていきたいです。また、IT技術と製造技術を組み合わせることで、新しい製造の形を模索したいと考えています。


ZUU onlineのユーザーへ一言


現在は、チャットGPTなどの新しい技術が登場し、産業の大きな変化が起こっています。日本を取り巻く環境も劇的に変化する中で、国内の需要にだけ目を向けるのではなく、海外にも目を向けて新しいチャレンジを積み重ねていきたいと考えていますので、今後とも応援のほどよろしくお願いします。



氏名

松本 大輝(まつもと だいき)

会社名

株式会社マツモト

役職

代表取締役社長

情報提供元: NET MONEY
記事名:「 IT技術と製造技術を組み合わせた新しい製造の形とはーー株式会社マツモトの戦略