戦国を駆け抜けた天下一の傾奇者・前田慶次所用の 「南蛮鉄大短刀」と「皆朱の槍」を完全再現!

2024年2月2日
岐阜県関市産業経済部観光課

戦国を駆け抜けた天下一の傾奇者・前田慶次所用の 「南蛮鉄大短刀」と「皆朱の槍」を完全再現! 刀都・関市で「関鍛冶伝承館×花の慶次 ~関鍛冶と戦国日本刀展~」開催!

 
 これまで著名な漫画やアニメ作品とのコラボレーションにより、様々な展示を行ってきた刀都・岐阜県関市が、今年は2月3日(土)より、戦国の世を駆け抜けた天下一の傾奇者・前田慶次を主人公とした人気漫画「花の慶次 -雲のかなたに-」とコラボレーションした『関鍛冶伝承館×花の慶次 ~関鍛冶と戦国日本刀展~』を開催します。
 展示の目玉として作品中で慶次が太閤秀吉との謁見に際し、自らの傾奇者としての生き様を貫き通すため、秀吉暗殺を念頭に特別に入手する「関の刀工が鍛えた厚重ね南蛮鉄の短刀」と、慶次を象徴する得物であり、戦国時代当時は一部の豪の者にしか使用が許されなかった「皆朱の槍」(かいしゅのやり)を、原作に基づいて初めて公式に完全再現しました。
 作刀は「南蛮鉄大短刀」が二十六代藤原兼房刀匠、「皆朱の槍」が丹波兼信刀匠と、二人の関鍛冶が苦心の上、その技術の粋を尽くし、現代の南蛮鉄を使用して制作しています。 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401235634-O1-L0YN1dpM

 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401235634-O2-7GZXN2MQ

【南蛮鉄までこだわった再現】
 作中でも触れられている「南蛮鉄」とは、慶次が生きた安土桃山時代、国外からもたらされた希少な舶来品として珍重されていたものです。当時は輸入した原料鉄を総称して「南蛮鉄」と呼んでいましたが、実際の産地は東アジア各地から遠く中近東産のものまであったようです。現在、日本刀は「たたら製鉄」により国産の砂鉄から作られた玉鋼(たまはがね)を使用していますが、今回、原作漫画の世界を忠実に再現するためにこの「南蛮鉄」にもこだわり、「現代の南蛮鉄」として特別に輸入鉄(銑鉄)を入手。この銑鉄は炭素濃度が高く、リンや硫黄などの成分も多く含むため、そのままでは日本刀の鍛錬に適さないことから、日本刀の制作に適した素材鉄・炭素濃度に調整するため、卸し鉄(おろしがね)と呼ばれる古来の技法を駆使して各刀匠が自ら鍛錬した鋼を使用して制作しました。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401235634-O3-6dm72735
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401235634-O4-S0l97HB4
【展示内容】
 慶次が作中で太閤秀吉暗殺のために入手する「厚重ね南蛮鉄の大短刀」は身幅(厚さ)が通常の短刀のおよそ3倍という鉈(なた)や斧(おの)のような厚みを持つため、重さは通常の日本刀より重くなっており、まさに慶次でないと扱えない超・豪快な短刀です。また皆朱の槍は原作に登場する様々な慶次所用の槍の中から典型的なものを再現。身の丈が六尺五寸(約197cm)以上ある慶次が振るうことをイメージし、かなり大ぶりな穂先と柄として、全長は八尺二寸(約2.5m)という長さにしています。皆朱の色は慶次の出身である前田家のあった加賀の朱塗り漆器をイメージした朱色で再現塗装しました。
 さらに会場では「関鍛冶と戦国武将」として、作中に登場する織田信長・豊臣秀吉・徳川家康・上杉景勝・服部半蔵など、実際に関鍛冶の刀を使用したと伝わる武将の原作イラストと、それぞれ関わりのある刀工の作品をセットで展示。会場モニターでは制作した刀匠のインタビューと制作風景の映像も放映します。
 特別入館料は大人500円、高校生・小中学生200円で、入館者には先着8,000名まで特製の「花の慶次キャラクターカード」8種類のうち1種類がランダムで配布される予定です。
 また期間中には、今回の制作刀匠・二十六代藤原兼房刀匠と丹波兼信刀匠によるトークショーを2月24日(土)、古式日本刀鍛錬の一般公開を2月4日(日)と3月3日(日)に行います。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401235634-O5-r95WuPu8
【花の慶次 作品紹介】
 「花の慶次 -雲のかなたに-」(原作:隆慶一郎『一夢庵風流記』 漫画:原哲夫、脚本:麻生未央)は、戦国の世を、当代きっての傾奇者として生きた漢(おとこ)・前田慶次の奔放な生きざまを描いた作品。
 週刊少年ジャンプ1990年13号から1993年33号に渡って連載され、現在でも根強い人気を誇る。コミックスは何度も再版を重ね現在累計発行部数は2,000万部を超えている人気作品。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401235634-O6-ZVxwc0zr

○関鍛冶伝承館×花の慶次 ~関鍛冶と戦国日本刀展~
開催場所:関鍛冶伝承館 2階第Ⅰ展示室
     〒501-3857 岐阜県関市南春日町9−1
電話:0575(23)3825
会期:2024年2月3日(土)~3月29日(金)
開館時間:午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで)
休館日:毎週火曜日・祝日の翌日(いずれも休日を除く)
主催:関市
協力:株式会社コアミックス
特別入館料:大人500円、高校生・小中学生200円
関鍛冶伝承館公式X(旧twitter):https://twitter.com/sekikaji

情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 刀都・関市で「関鍛冶伝承館×花の慶次 ~関鍛冶と戦国日本刀展~」開催!