「防災用品」といえば、地震や台風に対する備えというイメージが強くありますが、近年はゲリラ豪雨や洪水など、水害が多く起きるようになっています。


防災セットは用意していても、ずぶ濡れになった状態でも使えるように防水仕様で準備している人は多くないかもしれません。


今回は手持ちのカバンや車の中、会社のロッカーなど、ちょっとした隙間に置いておける最低限の備えを100均グッズを使って作りました。


ドリンクボトルを使うことで濡れても中身を守ることができ、いざという時には中身を出して給水ボトルとして使うことができます。


中のアイテムは性別・年齢・環境に合わせて、使いやすくなるようにカスタムしていただくと使いやすくなります。


まずは基本のキットを作る際の参考にしてみてください。


※価格は全て税込み価格です。



家も車も高コスパ「100均グッズ」で窓からの日差し対策を

1. ドリンクボトル



≪画像元:ダイソーネットストア


水に強い保管容器として今回はドリンクボトルを採用しました。


ポーチや袋などと違って、水に濡れても中身を守ることができ、透明なので見やすく収納できます。


水に浸かっても浮きますし、中身を出せば給水容器として使えます。


給水ポイントを見つけたときにすぐに補給することができれば、命が繋がる可能性が高くなります。


ドリンクボトルはサイズが豊富なので、自分の入れたい物に合わせて大きさを選ぶことができます。


ダイソーでは350〜580ml程度が110円、450ml〜1.1ℓ程度が220円程度で販売しています。


市販品は1本500〜1,000円程度するので、100均での購入がお得です。


中に防災グッズを入れるので、口の部分は大きく開いた物を選びましょう


2. 災害備蓄用ライト



≪画像元:ダイソーネットストア


災害時は足元に落下物や凸凹があるので、暗いと安全性の確保が難しくなります。


真っ暗だと精神的にも心細くなってしまうので、明りになる物は入れておきましょう。


家からの避難であれば手持ちライトや頭に付けるヘッドライドが便利ですが、ドリンクボトルに入れるのであれば「災害備蓄用ライト」のようなスリムなペン型ライトが持ち運びに便利です。


こちらはON・OFFが切り替えできないので、一度封を開けて折り曲げると24時間光り続けてしまいます。


今回は避難所のような安全な場所にたどり着くまでの短時間使用を前提としているので、価格が安く、水に濡れてもOKなペン型ライトを採用しています。


ボトルに余裕があればON・OFF切り替えができるライトにすることで、より使い勝手が広がるでしょう。


携帯もライト代わりに使えますが、充電がなくなると貴重な情報源がなくなってしまいます。


携帯の電池を長持ちさせるために、ライトは別で用意しておくことをオススメします


市販品は1本200〜400円程度するので、100均での購入がお得です。


3. レインポンチョ



災害時は避難用具を持って避難しますが、水害時は傘が役に立たないこともあります。


足元が見えない場所を移動する際は傘を杖代わりにすることもあるので、安全確保のためにも両手があくレインポンチョを入れておきましょう


100均のレインポンチョは圧縮されてあるので、コンパクトに持ち運びができます


100均のレインポンチョはすぐに汗でペタッとくっつき、何かに引っ掛けようものならすぐに破けてしまいそうな薄さです。


市販品の方が厚さがあり、着心地は市販品の方が良いのですが、極力薄くしないとコンパクトに持ち運ぶことはできません。


何度も使うというよりは1回使い切りになるかもしれないと割り切って、コンパクト&コスト面でかなりお得な100均レインポンチョを検討してみましょう。


もしもの時にずぶ濡れのまま放置してしまうと風邪の原因となり、その後体調が悪化してしまうおそれがあります。


レインコートや雨具をすぐ手に取れる場所に用意できない場合は1つ入れておくと安心です。


市販品は400〜1,000円程度しますが、100均は110円で買えるのでお得です。


コンパクトに圧縮されたレインコートは、一度でも広げてしまうと元のサイズに戻すのが大変です。


どんな感じか広げてみたくなりますが、ボトルに入れる際は未使用のまま入れることをオススメします


4. 圧縮タオル/コンパクトタオル



100均には水分を加えると膨らむ圧縮タオルが販売されています。


水を加えない限りかなり小さいサイズで場所を取らずに収納しておけるので、防災袋にタオルを入れておくよりも遥かに省スペースです。


ダイソーの圧縮タオルはスモール、レギュラー、ラージの3種類あるので、必要だと思うサイズを選んで入れておきましょう。


スモール 16×26㎝、20枚


レギュラー 21×26㎝ 8枚


ラージ 23×35㎝ 6枚


市販品は1個110〜300円程度するので、複数個入りの100均で購入するのがお得です。


5. ホイッスル/呼子笛



≪画像元:ダイソーネットストア


どこかに閉じ込められてしまったとき、助けを呼び続けるのは体力と気力を使います。


そんな時のためにホイッスルを入れておけば、口にくわえて呼吸をするだけで高い音を出すことができるので、周囲に助けを呼ぶ時に省エネルギーになります。


ボトルの中に入れなくても普段持つカバンに入れたり付けたりしておけば、日頃の防犯対策としても使えます。


100均には普通のホイッスルだけでなく、防災用のスティックタイプのホイッスルがあります。


隙間にスッと入れることができるので省スペースですね。


市販品は330〜1,100円程度しますが、100均なら110円で購入できます。


6. 羊羹(携帯保存食として)


羊羹でなくてもいいのですが、お腹が空いたときに食べられる商品を入れておきましょう。


もちろん、携帯保存食でもOKです。


羊羹はカロリー補給ができて暑い夏でも溶けず、常温保存でき、口の中の水分を奪いづらく価格も手頃、賞味期限も比較的長いのでオススメです。


氷砂糖も溶けずに保存できるので、災害時の備えとして向いています。


100均では40g×3個入り110円で販売しており、1個100kcal程度の補給ができます。


市販品は1個50円程度と100均よりほんの少し高いですが、市販品の方がサイズや味の選択肢は多いです。


ボトルの空き具合に合わせて、好きな味・サイズを選んで入れておきましょう。


7. アルコール消毒綿



≪画像元:ダイソーネットストア


避難先では衛生状況が良くないこともありますし、ケガをする可能性もゼロではありません。


消毒できるようにアルコール消毒グッズを入れておきましょう


使いきりタイプの消毒綿なら、1回分を薄く小さいサイズで持ち運ぶことができます。


日頃持っているカバンの中に液体やジェルタイプの消毒液を入れている方はそれでもOKです。


市販品は60〜200枚入り650〜2000円程度ですが、100均なら14パック入りが110円で購入できます


市販品は小分け販売をあまりしていないので、数回分入れておくだけであれば、100均で済ませることで出費を最小限に抑えることができるでしょう。


8. 絆創膏


災害時は長い距離を歩いて移動する可能性があるので、靴擦れが起きやすくなります。


落下物などでケガをする可能性もありますし、自分で使わなくても困っている方に渡すことができます。


ダイソーの絆創膏は1〜100枚入り110円で1枚あたり1円〜と安価なので、何枚か入れておきましょう。


1本あたり500〜800円


商品は小分けにして数点ずつボトルに入れてキットを準備するので、ドリンクボトル1本あたりの費用を500〜800円程度に抑えられます。



  • ドリンクボトル110円

  • 災害備蓄用ライト110円

  • レインポンチョ110円

  • 圧縮タオルレギュラーサイズ3枚で42円

  • ホイッスル110円+羊羹1個37円

  • アルコール消毒綿3枚24円

  • 絆創膏3枚4円


合計547円


家族分や場所ごとに作っておくと無駄なく効率的に作れるので、さらにお得度は上がります。


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自分にあわせてカスタム


100均グッズを使って自分でカスタムすることで、遥かに安い金額で自分に合ったセットを用意できます。


「携帯用トイレ」や「アルミシート」なども100均にあるので、ボトルに隙間があれば入れておくとさらに安心です。


市販の防災グッズを用意するだけで満足せず、自分にとって必要なグッズは何かを考えて、足りないものを把握しておくことでもしもの時でも迅速な行動ができます。


日頃から防災意識を高く持ち、いざというとき自分の身は自分で守れるようにしておきましょう。(執筆者:栄養士 山城 奈々)


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情報提供元: マネーの達人
記事名:「 100均グッズで水害にも強い「防災ボトル」を作ろう