ウェブメディア事業を手掛けるハーチ株式会社が、仮想通貨ネム(XEM)のブロックチェーンを利用して3月からピアボーナス制度「GIFT」の試験運用を始めたと発表した。

ピアボーナスとは従業員同士がボーナスを贈り合える仕組みのことで、従業員のモチベーションや満足度向上施策の一環として徐々に広まりを見せている。ㇵ—チ社ではピアボーナス制度導入前は助け合いや挑戦などの姿勢を見せた月間MVPに1万円を支給する制度を導入していたが、月に1人だけがMVPとなる状況を変えるべく今回の導入に至ったという。

具体的には、「GOOD(グッド)」と「GIFT(ギフト)」という2種類のトークンを用意し、会社から毎月各社員に1,000GOODを支給。社員同士でGOODを贈り合い、1GOOD=1円として月末に他の社員からもらったGOODが給与に上乗せされる方式を取った。

また、GOODを利用するインセンティブをつけるためにGOODは1カ月を超えると翌月には持ち越せないようにし、かつ社員間で利用されたGOODと同量のGIFTが会社の管理する共通ウォレットに貯蓄され、1GIFT=1円としてこれも社員で等分して給与に上乗せすることとした。これで、参加者にはGOODを利用する程自分の取り分も増えるというモチベーションが生まれる。

運用についてはネムのブラウザウォレットを全社員がインストールして、ウォレットを通じて相互にトークンをやり取りする形を取った。

初月の運用では、参加者20名のうち、送付されたGOODは18,600 / 20,000となり90%以上がピアボーナスとして社員間同士で送られたこととなった。

実際にGOODを受け取ったメンバーからは「たくさんの人に褒められてうれしい」「なかなか言わないことを伝えられて、送るほうももらうほうもテンションが高まる」などのポジティブなフィードバックがあるという。

ㇵ—チ社は、今後は誰が誰に対してどの程度GOODを贈っているのかなどを分析しながら、メンバーの評価の質向上や業務分担の改善ツールなどとしても活用して経営側の評価と実際のパフォーマンスとの乖離を補完する方法としても役立てていく予定であるとしている。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 ネムのブロックチェーンでピアボーナス制度を試験運用【フィスコ・アルトコインニュース】