仮想通貨イーサリアム(ETH)財団は、公式Twitterで、日本時間17日に予定されていたイーサリアムの大型ハードフォーク(機能更新を目的とした仕様変更)「コンスタンティノープル」を延期すると発表した。

スマートコントラクト監査団体のChainSecurityが公開したブログによれば、コンスタンティノープルを行うと、特定のネットワーク上では今までより安いガス代(取引手数料)にすることができる一方、副作用として「リエントランシ攻撃」と呼ばれるスマートコントラクト(契約自動化)への攻撃を可能にしてしまうという。同団体が脆弱性について指摘したことを受け、イーサリアム財団は、開発者、セキュリティ専門家、その他のコミュニティメンバーの合意により、延期することを決意したようだ。

イーサリアムは現時点で時価総額3位のアルトコインで、スマートコントラクトという機能の搭載にフォーカスしている点が最大の特長だ。この機能により、ブロックチェーン上に書き込まれた当事者に契約不履行があった場合、請求権を強制的に自動執行することもできる。企業連合にJPモルガンやトヨタ<7203>、三菱UFJフィナンシャルグループ<8306>が加盟しているほか、WFP(国際連合世界食糧計画)がイーサリアムでの難民支援を行うなど、将来性も期待されている。

なお、イーサリアムは4段階のバージョンアップ(ハードフォーク)が予定されており、現在は3段階目「メトロポリス」を実施中だ。メトロポリスは前半の「ビザンチウム」と後半の「コンスタンティノープル」というアップデートに分けられており、現在はこの後半コンスタンティノープルを控えている段階である。これが完成すると、取引、処理能力の向上に関わるいくつかの重要な変更がある。





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情報提供元: FISCO
記事名:「 イーサリアム、大型ハードフォーク「コンスタンティノープル」を延期【フィスコ・アルトコインニュース】