中国工業情報化部(MIIT)情報通信研究院(CAICT)の何宝宏氏が、世界のプロックチェーンプロジェクトの平均寿命は1.22年だとする同組織の調査結果を明らかにした。中国の貴州省で開催されている国際ビックデータ産業エキスポ2018での同氏の発言として、28日付けで地元メディアが報じた。

調査範囲の詳細は示されなかったものの、世界の80,000を超えるプロジェクトのうち、現在もアクティブに維持されているのは8%しかないと伝えている。これらのプロジェクトは「登場が早かったが、死ぬのも早い」と語り、政府によるブロックチェーン技術に関する標準規格の構築の重要性を訴求した。

中国では国策としてブロックチェーン技術の開発を推進しており、金融業界だけでなく、幅広い業界への応用が検討されている。3月には、同国による2017年のブロックチェーン技術関連の特許申請数が225件と、全体の半数以上を占めて世界第一位となったことを英フィナンシャル・タイムズ紙が報じている。

同国は国際標準化機構(ISO)傘下で、ブロックチェーン技術を利用した認証やスマートコントラクトの国際標準化を目指すISO/TC307に参加しているものの、国の独自規格の確立を目指している。今月に入って、独自規格を2019年末までに構築する計画であることが発表された。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 ブロックチェーンプロジェクトの平均寿命は1.2年=中国政府系シンクタンク【フィスコ・ビットコインニュース】