6日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比4.06ポイント(0.12%)安の3530.26ポイントと反落した(上海A株指数は0.12%安の3700.12ポイント)。


各分野に規制強化の動きが広がる中で、投資家心理が悪化する流れ。国家薬品監督管理局は医薬品開発(臨床試験)を巡り、新たなガイドラインの草案を公表している。新薬開発をめぐる不透明感が意識された。また、当局の中国証券監督管理委員会は5日、証券市場の管理を強化する方針を表明。ウェブサイトを通じ、「秩序のない市場拡大を防ぎ、資本市場を利用して少数の者が不法に暴利を得ることがないように規制しなければならない」との文書を発表した。中国ではこのところ、ネット企業に対する締め付けが強められている。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、医薬品が急落。上海復星医薬集団(600196/SH)が9.6%安、北京同仁堂(600085/SH)が7.4%安、薬明康徳(603259/SH)が5.1%安、広州白雲山医薬集団(600332/SH)が3.7%安、ショウ州片仔コウ薬業(600436/SH)が2.3%安で引けた。


ハイテク株も安い。パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が5.7%、IC設計の上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が2.3%、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(ウイングテック・テクノロジー:600745/SH)と太陽光発電素材メーカーの隆基緑能科技(601012/SH)がそろって1.5%ずつ下落した。食品飲料株、銀行株、自動車株なども売られている。


半面、不動産株は高い。華夏幸福(600340/SH)が4.7%、金地集団(600383/SH)が4.0%、保利地産(600048/SH)が3.6%ずつ上昇した。資源・素材株、保険株、公益株も買われている。


このほか個別では、港湾サービス中国大手の上海国際港務(600018/SH)が4.4%高。中間期の123%増益見通しなどが好感された。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.56ポイント(0.99%)高の260.25ポイント、深センB株指数が4.98ポイント(0.41%)高の1213.76ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 6日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安で反落、医薬セクターに売り