23日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比8.81ポイント(0.25%)高の3566.22ポイントと3日続伸した(上海A株指数は0.25%高の3738.07ポイント)。


前日までの好地合いを継ぐ流れ。中国10年債利回りの上昇一服が引き続き手がかりになったほか、海外動向の改善も好感された。米国では、早期の利上げ観測が後退している。ただ、上値は限定的。米中対立激化の懸念がくすぶっている。米国務省のプライス報道官は21日、中国共産党に批判的とされる香港紙・蘋果日報(アップル・デイリー)が「香港国家安全維持法」(国安法)違反の疑いを巡る捜査で同紙関連3社の資産が凍結されたことに関し、深い懸念を示した。言論封殺をやめるよう求めている。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、ハイテク関連の上げが目立つ。パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が7.8%高、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が7.2%高、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(JCET:600584/SH)が6.5%高、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が3.2%高で引けた。杭州士蘭微電子は上場来高値を更新している。


自動車株もしっかり。長城汽車(601633/SH)が2.9%、東風汽車(DFAC:600006/SH)が2.4%ずつ上昇した。資源・素材株、医薬品株、公益株、保険・証券株なども買われている。


半面、銀行株は安い。招商銀行(600036/SH)が1.2%下落した。食品飲料株、海運株、不動産株の一角も売られている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.02ポイント(0.41%)高の251.61ポイント、深センB株指数が9.03ポイント(0.77%)高の1182.89ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 23日の中国本土市場概況:上海総合0.3%高で3日続伸、ハイテク関連に買い