2日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比18.06ポイント(0.52%)高の3484.39ポイントと続伸した(上海A株指数は0.52%高の3652.29ポイント)。


米中の景気期待が支えとなる流れ。新型コロナウイルスのワクチン普及や長期金利の低下にともなう景気回復期待で、昨夜の米国市場が3日ぶり反発したことを好感した。中国で決算報告が進む中、増収増益を明らかにする企業が相次いでいる。ただ、上値は重い展開。清明節の連休(3〜5日)を前に、買い手控えスタンスも漂った。


業種別では、醸造、ホテル観光、電子部品の上げが目立つ。酒造大手の山西杏花村フェン酒(600809/SH)が7.4%高、四川水井坊(600779/SH)が6.4%高、観光会社の西安曲江文化旅遊(600706/SH)が7.9%高、中国共産党系大手旅行会社の中青旅(600138/SH)が4.9%高、半導体製造の杭州士蘭微電子(600460/SH)が連日のストップ高、イメージ・センサ・チップの蘇州晶方半導体科技(603005/SH)が8.7%高で引けた。


半面、電力株はさえない。発電・配電事業の北京京能電力(600578/SH)が7.3%、電力会社の大唐華銀電力(600744/SH)が6.20%ずつ下落した。環境保護、道路、貿易、石炭、セメントの一角も売られている。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.13ポイント(0.05%)高の246.11ポイント、深センB株指数が1.09ポイント(0.10%)高の1138.70ポイントで終了した。


なお、香港市場は2日から6日まで、イースターや清明節で休場となる(本土市場は5日が休場)。

亜州リサーチ(株)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 2日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で続伸、醸造・ホテル観光セクターに買い