28日の香港市場は大幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比648.69ポイント(2.42%)安の26129.93ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が290.75ポイント(2.74%)安の10302.36ポイントとそろって急反落した。ハンセン指数は一時節目の26000ポイントを割り込む場面も見られている。売買代金は1681億9300万香港ドル(約2兆3500億円)に膨らみ、約1年ぶりの大商いとなった(27日は1104億6700万香港ドル)。

投資家のリスク回避スタンスが強まる流れ。新型コロナウイルス感染が各国に拡大するなか、世界的な経済活動の縮小が懸念されている。昨夜の欧米株市場は、NYダウが過去最大の下げ幅を記録するなど急落。本日のアジア市場も、本土株を筆頭に軒並み大きく下落した。中国当局は矢継ぎ早に経済対策を打ち出しているものの、景気の先行き懸念は依然として根強い。

中国ではあす29日に、国家統計局が2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)を発表する。市場予想によると、景況判断の境目となる50を割り込み、45.0に急低下する見通しだ。これは2008年12月以来、約11年ぶりの低水準となる。

ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安(値下がり49、変わらず1)。中でも小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が6.6%安、不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が6.2%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が6.0%安、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が5.9%安と値下がり率上位に並んだ。

セクター別では、スマートフォンや半導体関連が安い。上記した瑞声科技のほか、丘タイ科技(Qテクノロジー:1478/HK)が8.4%、高偉電子(1415/HK)が7.1%、舜宇光学科技(2382/HK)が5.2%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が5.9%、華虹半導体(1347/HK)が7.2%、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が2.7%ずつ下落した。

他の個別株動向では、ドライバルク海運の太平洋航運集団(2343/HK)が7.9%安と急反落。同社が昨日引け後に報告した19年12月期決算は、純利益が前年比65%減とさえない結果だった。新型ウイルスの感染拡大にともなう輸入貨物減少などが影響し、20年上半期も低迷が続くと同社は予想している。

本土市場も急反落。主要指標の上海総合指数は、前日比3.71%安の2880.30ポイントで引けた。ハイテク株が急落。このほか造船、自動車、発電設備、非鉄金属などが幅広く売られた。

【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 28日の香港市場概況:ハンセン2.4%安で急反落、商いは1年ぶり高水準