6日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比175.23ポイント(0.66%)高の26690.76ポイントと反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が46.53ポイント(0.45%)高の10430.67ポイントと3日続伸した。売買代金は998億6500万香港ドルに拡大している(5日は831億5900万香港ドル)。

米中貿易摩擦の緩和期待が強まる流れ。10月初めの米中通商協議に関し、中国政府の関係筋からは「今回の協議は合意に向けた“突破口”になる」との見方が出ている。中国の政策期待も根強い。現地メディアは5日、「9月中に預金準備率が引き下げられる可能性が高い」と報じた。

ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が2.9%高、光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.7%高、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が2.4%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が2.2%高と上げが目立った。

業種別では、5Gネットワークや半導体関連が高い。中興通訊(ZTE:763/HK)が8.5%、京信通信系統HD(2342/HK)と中国鉄塔(788/HK)がそろって2.7%、華虹半導体(1347/HK)が4.7%ずつ上昇した。5Gに関しては、「ZTEの5G関連製品が近くフランス向けに出荷される」との観測が刺激材料となっている。

中国自動車セクターも物色される。長城汽車(2333/HK)が4.5%高、広州汽車集団(2238/HK)が4.0%高、北京汽車(1958/HK)が2.7%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.4%高、東風汽車集団(489/HK)が1.8%高と値を上げた。産業支援策の期待が浮上。商務部は5日、自動車産業向けの支援策を準備していると報告した。

中国の証券・保険セクターもしっかり。華泰証券(6886/HK)が3.0%高、海通証券(6837/HK)が2.6%高、中信証券(6030/HK)が1.7%高、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が1.4%高とそろって続伸した。

本土市場は5日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.46%高の2999.60ポイントで取引を終えた。自動車株が高い。医薬品株、金融株、メディア関連株、航空・貿易関連株、不動産株の一角なども買われている。半面、ハイテク株の一角はさえない。公益株、食品・飲料株なども売られた。

【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 6日の香港市場概況:ハンセン0.7%高で反発、瑞声科技2.9%上昇